Thomas Winischhofer - XFree86/Linux and SiS graphics chipsets


Friday, 06-Feb-2004 19:35:41 CET

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[Driver options] * [FAQ] * [Changelog] * [Download] * [Installation]

0. ページ概略

SiSグラフィックカード用のXFree86ドライバが欲しいですか？ダウンロードセクションからダウンロードできます。インストール方法解説に書いてあるようにインストールして、ただ ドライバ "sis" を、 /etc/X11/XF86Config か /etc/X11/XF86Config-4 の Device セクションの中におけばいいだけです。

XFree86ドライバには、sisctrlという附属のディスプレイ管理ツールがあって、それを使えばXサーバをリスタートする必要なく、ドライバを設定できます。このツールもダウンロードセクションにあります。

それに加えて、いくつかのSiSグラフィックカード用の Linuxカーネルフレームバッファドライバもここで手に入ります。このドライバは、インストールするためにカーネルの設定とコンパイルに関しある程度の知識が必要なので、より熟練したユーザ向けと言えます。

このウェブサイトから入手できるどのドライバのインストールも、いわゆる「サードパーティ」ソフトウェアのインストールではありません。私は実のところ、XFree86のSiSドライバと LinuxカーネルのSiSフレームバッファドライバの正式な著者であり保守担当であるからです。

もちろん、このページは巨大です。しかしもし嫌なら、全部読む必要はありません。そう、少なくとも最初は。 XFree86ドライバに関しては、基本的な動作のためには、何も特別な設定やオプションは必要ありません。ただ必要なのは、(この概略パラグラフで最初に述べたように) XFree86サーバに、"sis"ドライバを使うように教える事です。初心者ユーザには、次の段階としてsisctrlで遊ぶ事を勧めます。このツールはドライバの機能と、 XF86Config(-4)の設定を変更するためにどのオプションを設定したら良いかを教えてくれるでしょう。

I. はじめに

1. このページの目的?

可愛いlinuxロゴをlinuxドライバのページに掲げていても, SiSは残念ながら Linuxをサポートしないその手の企業の一つです。彼らは製品について何も(僅かの例外はありますが)技術資料を公開しておらず (これからもしないでしょう)、マイクロソフトのDOS拡張環境 (巷ではウィンドウズとか呼ぶそうな)のドライバしか書きません。彼らはかつてlinuxドライバをリリースしたことはありますし、最近も(バイナリの)SiS650ドライバをリリースしましたが、それらはとんでもなくバグだらけで、最低限の品質しか持たないものです。一言で言えば、彼らのXFree86ドライバは使い物になりません。もしノートPCを使っているのなら、彼らのドライバは、試してみる価値さえないでしょう。

私はいかなるNDAにもサインした事がなかったとはいえ、何ヶ月かそれらをデバッグし、その後関連する情報を得ようとしましたが、もたらされた情報は不完全なだけでなく、時として単純な間違いでさえありました。 SiS従業員の中にはlinuxに取り組もうとする人もいるのですが、企業の公的な姿勢としては、「残念だがlinuxは禁止」と言っているようです。この方針は、グラフィック部門が、他の部署の従業員に対しても技術情報を機密扱いするほど、徹底されています。

2003年6月、SiSのグラフィック部門は、 Tridentのグラフィック部門に統合され、XGIという名前の新しい会社になりました。このことがSiSのグラフィックチップの未来にとってどういう意味を持つのか、まだわかりません。

始める前に、XFree86とlinuxカーネルを適正に設定するために、知っておかなければならないいくつかの技術的な基礎知識があります。私は魔法のように自動的に自身を設定する「ウィザード」を提供できないことを非常に残念に思っています。その代わり、この説明を一種のインストールガイドと思って、これで、繋いで祈る(Plug & Pray)インストールをして下さい。問題を解決するのがより簡単になるようにお助けできると思います。でも心配しないで下さい：少なくともXFree86ドライバは、ほとんど完全に自分で自動設定できる機能を持っています。

2. サポートされる SiS グラフィックチップとビデオブリッジ

現在 SiS VGA コントローラには次の4タイプがあります:

old シリーズ (5597/5598, 6326/AGP/DVD, 530, 620),
300 シリーズ (300/305, 540, 630/S/ST, 730/S),
315 シリーズ (315/E/H/PRO, 550, 650, 651, M650, 740, 661FX, M661FX, M661MX, 741, M741),
330 シリーズ (330 "Xabre", 760, M760).

(ここに書いたもの以上に古いチップセットはサポートされていません)

これらのグループ内のコントローラは(多少とも)互いに互換性があります。 番号 > 3xx のチップは(6326を除き)、 PCI/AGP/ISA ブリッジとメモリーコントローラ、ネットワークアダプタとその他機能もチップ内に埋め込まれた統合チップセットです。 550はある意味特殊で、これは完全なワンチップコンピュータで、x86互換CPUさえ含んでいますが、。3D描画エンジンはありません。 550はSiSの非常に珍しいlinuxサポート済み製品ですが、不思議なことにそのグラフィック機能はサポートに含まれません...

SiS6325がないことに注意して下さい。 0x6325は SiS650, 651, M650 及び 740のグラフィック制御部分の PCI IDです。この番号はデバイスを一意に識別しません。それで「SiS6325」というグラフィックチップセットはなく、代わりに、SiS650、651などと呼ばれているのです。同じ事が0x6330にもいえます - それは(M)661、(M)741か(M)760です。 (以後の説明ではこれらを「661シリーズ」と呼ぶ事があります)

300, 315 と 330シリーズは、同時に2つの異なるディスプレイデバイスに出力する2つのCRTコントローラを持っています。第1のCRTコントローラは主に古典的なVGA出力を担当し、第2のCRTコントローラ(CRT2)は、ほとんどの場合、「ビデオブリッジ」と呼ばれるもの、または LCD(液晶)/プラズマ/DVI-D (ディジタル) 出力、 TV出力または第2VGA/DVI-A (アナログ) 出力を制御する、ビデオブリッジ類似の装置へ結線されています。 TVに関しては、ブリッジはS-Video経由、コンポジット出力(CVBS)経由、またはYPhPr(コンポーネント)経由で、出力する事ができます。

グラフィックコントローラとビデオブリッジの関係は下図を見てください:

1. SiS ビデオブリッジ

SiSのビデオブリッジにはいくつかのタイプがあります。現在知られている（私が知っていてドライバがサポートしている）ものは

301 (旧式、時代遅れ。LCDをTMDS経由で、解像度800x600までのTV、ハイビジョン1080i TV、第2VGAをサポート)、
301B (LCDをTMDS経由で、解像度1024x768までのTV、ハイビジョン1080i TV、第2VGAをサポート)、
301B-DH (解像度1024x768までのTV、ハイビジョン1080i TV、第2VGAをサポート)、
301C (LCDをTMDS経由で、解像度1024x768までのTV、 YPbPr HDTV、第2VGAをサポート)、
302B (2チャンネルのLCDをTMDS経由で、解像度1024x768までのTV、ハイビジョン1080i TV、第2VGAをサポート)、
301LV (LCDをLVDS経由で、解像度1024x768までのTV、YPbPr HDTVをサポート)、
302LV (2チャンネルのLCDをLVDS経由で、解像度1024x768までのTV、 YPbPr HDTVをサポート)、
302ELV (2チャンネルのLCDをLVDS経由でサポート)

ディジタル出力に関しては、301、301B、301C と 302B は、 TMDS ("Panel Link" = DVI-D)のLCDとプラズマパネルしか制御できません。それぞれの、LVで終る名前を持つものは、LVDSフラットパネルだけを制御します。 301B-DH は 301B の機能縮小版で、LCDパネルの制御機能を持っていません。 301B-DH を搭載したラップトップは、LCD出力を、別個の独立したLVDSトランスミッターを使って行なっています (ECS デスクノート 90x シリーズのような場合です)。

302B/LV/ELV ブリッジは、2チャンネルの出力が可能ですが、 301/B/C/LV ブリッジは1チャンネルだけの出力をするデバイスです。この違いは、マシンがDVIコネクタを持つ時には重要になります。 1チャンネルなら、ドットクロックが最大108Mhzであることを意味します (301Cでは162Mhzです)。 2チャンネルのデバイスでは、より高いドットクロックが必要になります。

TV出力に関しては、全てのSiSブリッジはS-Videoとコンポジット (CVBS)出力をサポートします。 301/301B/302Bビデオブリッジは、1080iハイビジョン出力をサポートします。 301C/301LV/302LVは、YPbPr 480iをサポートし、同様に480p と 720p (別名 525i, 525p, 750pとも呼ばれます)は、 YPbPr 1080iをサポートしますが、ハイビジョンはサポートしません。 (1080iハイビジョンは日本の1080i標準規格で、 YPbPr 1080iに非常に似ています。「YPbPr」という名前は、Y、Pb、Prデータの別々に入出力するという意味で、通常は3針コネクタです。YPhPrをS-Videoやコンポジット(CVBS)端子から出力する事はできません。もしHDTVをDVI経由で接続しようとしている場合、ここに書かれている事は参考になりません。 YPhPrとは、YPbPr 直接出力 を意味しています。上記のディジタル出力の記述を参照して下さい)

2番目のアナログ出力(VGA2 = DVI-A。301、301B、301C と 302Bのみ) に関しては、ビデオブリッジは、それぞれ異なったドットクロックの最大値をサポートします。301 は最大135Mhz (60Hzで最大解像度 1280x1024)まで、 301B と 302B は最大162Mhz (60Hzで最大解像度 1600x1200)までです。 301B-DH は、ドットクロック最大100Mhz (85Hzで最大解像度 1024x768)までに限定されています。 301C は最大202Mhz (75Hzで最大解像度 1600x1200)までサポートします。

2. CRT2出力に使われるその他のデバイス

マシンにSiSビデオブリッジがない場合、 TV出力が個別のTVエンコーダによって行なわれている間、 LCD出力は、 (おそらくはTrumpion Zurac LVDSスケーラなどを用いて)、 LVDSトランスミッターを通して行なわれます。最も普通に使われるTVエンコーダは、 a300シリーズと共に使われる場合はChrontel 7005、 315/330シリーズと共に使われる場合はChrontel 7019です。

3. 共通する情報

以後の記述では、CRT1は(第一の)VGAを意味します、 CRT2は、LCD(またはDVI-Dに接続されているなんらかのデバイス)、 TVまたは第二VGA(またはDVI-Aに接続されているなんらかのデバイス)を、意味します。ラップトップを含むほとんどのマシンにあるVGAプラグは、第一VGA出力、すなわちCRT1です。 CRTと言う語は cathode ray tube の頭文字で、普通はブラウン管の VGA monitorを意味しますが、 CRT2 と言う表現は SiS-語では、"LCDかTVか第2(外部)VGA"という意味になります。また、ビデオブリッジと言う語は、 SiS のビデオブリッジ、LVDSトランスミッター、TVエンコーダを全て含みます。

一般的に、技術上の理由から、同時には一つのCRT2デバイスだけしか有効になりません。そのため、ノートブックPCをTVにつないで、 TV出力を選択したら、ノートブックのLCDパネルはオフになります。しかし、ある種のマシンでは、LCDとTVを同時に制御できます。まず、これは、SiS650/M650/651/661/741/760 VGAコントローラと、 301C/30xLV/ELV ビデオブリッジの組合せの場合に当てはまります。こういったマシンでは、XFree86ドライバは、 LCDとTV出力を同時にサポートします (より詳細な情報は、ここを読んで下さい)。また、SiS650/M650/651とChrontel 7019の組合せでも、理論的にはこれが可能です。ただし、私のドライバでは、この組合せでは、 LCDとTVの同時出力はサポートしていません。

重要事項: このページで使われる短縮語「VESA」は、カーネルのVESAフレームバッファドライバを 意味しません。ここで議論しているドライバを使いたい時は、カーネルのVESAフレームバッファドライバは無効にして下さい。 (つまり、カーネルコンフィギュレーションで、"VESA VGA graphics console"を無効にし、"vga=???"記述をブートマネージャ設定ファイルから取り去ることです)

3. どのチップセットがどのドライバでサポートされるか?

以後の記述では、「Xドライバ」という語は、SiS XFree86ドライバを指します。 sisfbは、Linuxカーネルの、SiSグラフィックコントローラのフレームバッファドライバです。

概略ステータスは、以下の表を見てください :

XFree86 driver

sisfb

CRT1

CRT2

LCD

VGA2

LVDS

301

30xB/C

30xB-DH
(via LVDS)

30xLV

DSTN/FSTN

Chrontel

301

30xB/C

30xLV

301, 30xB

old series

(6326 only)

300 series

Like X driver

315 series
except 550

Like X driver

550

Like X driver

330

Like X driver

661/741/760

Like X driver

661FX、M661FX、M661MX、741、M741、760 および M760のサポートと、新しいビデオブリッジ 301C/302ELV は、既にコードに含まれますが、まだしっかりとテストされていない事にご注意下さい。

1080iハイビジョンHDTVは、SiS 301、301B、302B ビデオブリッジでサポート済みですが、現在まだテストが済んでいません。 YPbPr (HD)TV 出力(480i、480p、720p、1080i)は、 315/330シリーズで、SiS 30xLV および 301C ビデオブリッジとの組合せのみサポートされますが、これもまだテストが済んでいません。

II. 詳細情報

1. SiSグラフィックチップ用のLinuxフレームバッファドライバ (sisfb)

The Linux kernel framebuffer driver - hereinafter called sisfb - only supports the 300, 315 and 330 series.

どうしてフレームバッファドライバが必要なの？

ううん: Linus Torvaldsはフレームバッファを採用することがお嫌いみたいだけど、sisfbは楽チン。高解像度のコンソール画面が欲しい時にはお役に立ちます。

300シリーズでは、sisfbはDRIとの接続で重要な役目を果たします。 sisfbはDRIがテクスチャデータで使うメモリーヒープを管理するのです。このメモリー管理はDRIを使うためには必須ですが、次のような理由でXドライバーには実装されません。 DRIはXFree86だけで使うわけではないのです。 DRM/DRIインフラストラクチャの非常に多くの部分が、カーネルの一部分であり、だからメモリー管理もカーネルに含まれるべきなのです。 (より詳しくは私のDRI ページを参照してください)

もしフレームバッファドライバの採用についてLinusのようにお考えなら、 sisfbはDRIのメモリー管理を提供するのみに留め、コンソールは標準のままにしておくとよいでしょう。詳しくはオプションの章を参照してください。

よく間違えられるのですが、sisfbとカーネルのVESAフレームバッファドライバは同時には使えません!

sisfbにはどのようにパラメータが渡されるか?

そうね、場合による：カーネルにスタティックにコンパイルされてる場合、 liloのappend文を使って、カーネルコマンド行にパラメータを追加します。より詳細は、liloの(またはGRUBの)説明書を参照して下さい。 sisfbがカーネルモジュールの場合は、パラメータはmodprobe(またはinsmod)コマンドで渡されます。

例カーネルにスタティックにリンクされたsisfbの場合：次の行をlilo.confに付け加える：

append="video=sisfb:mode:1024x768x16,mem:12288,rate:75"

例sisfbがモジュールの場合： sisfbモジュールを、次のようにタイプして起動する：

modprobe sisfb mode=1024x768x16 rate=75 mem=12288

カーネル内にコンパイルされたドライバを使う時に、間違ったパラメータフォーマットを使う方がいます。 ご注意ください: カーネル内にコンパイルされた時は、パラメータフォーマットはvideo=sisfb:mode:none、またはvideo=sisfb:mode:1024x768x16 (または他のお好みのモードを、上記のいずれかのフォーマットを使って指定するか、または、 vesa キーワードを mode の代りに指定するか)です。モジュールとしてコンパイルされた場合は、パラメータフォーマットは mode=none または mode=1024x768x16 (または他のお好みのモード)です。 ":"を使う代りに"="を使う事(またはその逆)は重大な違いです! ついでに言うと: もし2つ以上のパラメータを、カーネル内のsisfbに与える時は、パラメータを';'で区切ります。例えば： video=sisfb:mode:1024x768x16,mem:12288。

ビデオモード選択

サポートされたディスプレーモードについては、下記を見て下さい。 sisfbはそのリスト中の、組み込みモードだけしかサポートしません。

期待される(デフォルトの)ディスプレーモードは、パラメータを伴った modeキーワードを使って、以下のいずれかのフォーマットで指定できます： XxYxDepth、XxY-Depth、 XxY-Depth@Rate、XxY、または、単に16進または10進のVESAモード番号を使ってです。 (後の5つの指定方法は、sisfb バージョン 1.6.04 でのみ可能です。) 例えば、1024x768x16、 1024x768-16@75、 1280x1024-16 など。もしDepthが指定されなければ、8ビットがデフォルトとなります。 Rateが指定されなければ、60Hzがデフォルトとなります。

それに加えて、sisfbは、10進または16進のVESAモード番号を伴ったキーワード vesa指定を認識します。例えば： vesa=791 や vesa=0x117。

Sisfb と 2.6 カーネル

2.6とそれ以後のバージョンは、内部のプログラミングインターフェースに留まらず、ユーザのハンドリングインターフェースについても、多くの変更が行なわれています。最も重要な変更は、フレームバッファドライバ(この場合はsisfb)とコンソールドライバ(fbconと呼ばれる）が、完全に分離されたことに起因するものです。フレームバッファドライバは低レベルのハードウェアプログラミングのみを扱うものとなり、一方コンソール層はそれ以外の扱いを担当します。この変更の目的は、コンソールコードをその外側に移すことで、フレームバッファドライバを統一的にし、簡素化することでした。

しかしながら、この開発者たちの試みがうまくいったかどうかの評価は、まだはっきりとはしていません。

ユーザの扱いの観点から、知っておかねばならない非常に重要な事実は、 (それがモジュールとしてコンパイルされている場合) sisfbを単独で開始したら、それは‥何もしない、と言うことです。より正確に言うと：目に見える効果がなにもないと言うことです。ディスプレイモード(それはやはり2.4の時と同様に、例えば mode=XxYxD 、 vesa=xxx などのように指定されますが)は、 con2fbというツールを使って (コンソールドライバfbconが、カーネルにスタティックにコンパイルされている場合)、または、fbconドライバをロードして (fbconが、モジュールとしてコンパイルされている場合)、フレームバッファをコンソールに接続するまでは、変更されません。この時点で、sisfbがもはや、mode=noneを受け付けない - 理由はもはやそれが必要ではないから、という事実を知ることは興味深いと思います。もしグラフィカルコンソールが必要なら、後で、con2fbコマンドで起動することができます。しかし注意して下さい：sisfbやコンソールドライバが、カーネルにスタティックにコンパイルされていれば、コンソールドライバはブート時に自動的に開始されます。現時点では、これを回避する方法はありません。

音に問題がある?

sisfbとfbconがカーネルにスタティックに含まれる時：カーネルはブートでグラフィックモードに入ります。どのモードも指定されていなければ、 800x600x8がデフォルトとなります。
sisfbがモジュールで、fbconがカーネルに含まれる時： modprobeでロードされたsisfbは、 con2fbを使って、フレームバッファがコンソールに接続されるまで、ディスプレイモードを変更しない。
sisfbとfbconがモジュールの時： modprobeでロードされたsisfbは、 modprobe fbconが実行されるまで、ディスプレイモードを変更しない。モードが指定されないと、800x600x8がデフォルトとなる。
sisfbがカーネルに含まれ、fbconがモジュールの時：ブートでは、何も目に見える変化はなく、ディスプレイモードは modprobe fbconによって変更される。現状では、これによって、Linuxペンギンが画面に現れるが、 VTの切替えによってそれが消される。

もう一つの2.4シリーズとの重要な違いは、 fbset(2.4でコンソールの解像度を変更するツール) が、多少なりともその役割を減じていることだ。「多少なりとも」と表現するのは、コンソール開発者がいまだ、移行する目標としている、- IMHO - と呼ばれる、 sttyの、全体的に使いにくい代替品を、どのような物にするか決めていないためだ。 sttyは、現在コンソールの解像度を変更するために使われているが、期待されるディスプレイモードは、我々が通常するように、 x解像度、y解像度、depthとリフレッシュレートを指定されず、その代り、文字数単位での行数と カラム数で指定される。つまり、デフォルトコンソールフォント(8x16)を使っている場合、 stty rows 128 cols 48 によって、1024x768のディスプレイモードが選択される。

2.6でディスプレイモードを変更するために fbsetをコールしても、コンソール次元(つまりカラム数と行数)は変更されず - ディスプレイ表示が破壊されます。 fbsetは、リフレッシュレートとdepthを変更する目的でのみ使用するようにして下さい。

2. The XFree86 ドライバ

最初に初心者向けの説明です：このページで論じているXFree86ドライバを使用するには、 /etc/X11/XF86Config か /etc/X11/XF86Config-4 ファイル ( -4 ファイルが存在すれば、その設定が優先されます)の、 Driver文を、 Driver "sis" を読むように変更する必要があります。

XFree86ドライバの機能のいくつかとしては：

デュアルヘッドモードと Xinerama モード

SiS SiS XFree86ドライバは、SiS 300、315、330シリーズで、ビデオブリッジが存在する場合は、 デュアルヘッド対応です。 (勿論のことですが、2つのVGAカードを使用している場合だけです。この場合、以下で記述される解像度／カラーのdepth制限は当てはまりません)

「デュアルヘッド」って何？そう、通常、VGAと、LCD、TV、第二VGAが両方接続されている時、 XFree86ドライバは、「鏡像」モードとなり、つまり同じイメージを両方の出力デバイスに表示します。「デュアルヘッド」とは、ドライバが2つの異なった画面に、同時に異なった解像度と異なったカラーdepthで、 CRT1とCRT2を設定する、と言う意味です。このモードでは、2つの独立したXサーバセッションが (Xineramaではない)デュアルヘッドモードで構成され、片方の画面からもう一方の画面へウィンドウを移動することはできません。

「Xinerama(ジネラマ)」って何？これはデュアルヘッドモードの特別な種類です。ジネラマモードでは、両方の出力デバイスに表示される画面は、仮想的に一つの大きな画面を作り出す。これで例えば、ウィンドウをVGAモニターからLCDへ、またはその逆方向へ移動させることができる。ジネラマモードでは、一つのXサーバセッションだけが構成される。

ジネラマの HOW-TO がある。これを読む時は、「XF86Config」を「XF86Config-4」と同じ物とし、 2つのグラフィックカードが必要と言う記述は無視して下さい。両方のDevice セクションで、同じ BusID と Driver を使い、代わりに対応する Screen0 と Screen 1 を追加して下さい。

デュアルヘッドとジネラマモードを設定するには、XF86Config(-4)に、それぞれのヘッドに対して一つずつ、 2つの Device セクション、２つの Monitor、 2つの Screenセクションが必要です。下記の download sectionの XF86Config-4の例を見て下さい。

2つの画面のカラーdepthと解像度は異なることが可能である。ジネラマモードでは、しかし、 2つの画面のカラーdepthは同じでなければならない (解像度は異なっていても構わない)。
メモリーバンド幅の制限に依存して、解像度／カラーのdepth／リフレッシュレートは制限を受けるかも知れない。
DRIはデュアルヘッドとジネラマモードではサポートされない
8bpp (256色)モードはデュアルヘッドとジネラマモードではサポートされない
300シリーズでは、CRT2の320x200、320x240、400x300、512x384及び640x400は、デュアルヘッドとジネラマモードではサポートされない
繰り返します： XF86Config-4ファイルの例を読んで下さい！

混合フレームバッファモード

2003/03/25以来、XFree86ドライバは混合フレームバッファモード (MergedFB mode)もサポートするようになりました。この機能はNVidiaのバイナリドライバ (そこではこれを「TwinView」と呼んでいる)と XFree86のmgaドライバに触発された物です。 SiS XFree86ドライバは、このオプション指定方法の点では、 mgaドライバに完全互換となっています。

MergedFBモードはジネラマモードの特別な種類です。それは実質的にジネラマのように動作し、つまりは、アプリケーションに透過的な 2つのヘッドでの大型画面を構成します。しかし、このモードではジネラマとは違い、 1つの画面を、それ自体一つのXサーバとしても扱えるように偽装します。このことは一つの主要な優位性を提供します、すなわちジネラマより高速に動作します。

300シリーズでは、ジネラマに対するもう一つの優位性として、 MergedFBモードではDRIが使用できるということがあります。

315、650、740では、MergedFBモードは、ハードウェアビデオアクセラレーション(Xv)の点で、はるかに優れています。以下のXvに関する説明を見て下さい。

MergedFBモードは、デュアルヘッドやジネラマモードとは違った方法で設定されます。より詳しい情報についてはオプション解説の章を見て下さい。

注意: sisctrlツールは、ジネラマよりもこのモードでの方が、ずっとよく機能します。ジネラマより、MergedFBを使うことを、大いに推奨します。

Xv (ハードウェアビデオアクセラレーション)

ハードウェアビデオアクセラレーション ("Xv") は、グラフィックハードウェアによって実現される「オーバレイ」ウィンドウと呼ばれるもので実現されます。基本的には、ビデオを再生したいアプリケーションは、単にビデオイメージデータをXサーバに渡すだけです。それにより、このビデオイメージデータは、オーバレイウィンドウの中で表示されます。このオーバレイは他の画面の画像の上（または下）に、他の操作なしで、表示できます。これは、他の画面画像と完全に独立に、オーバレイを作ることができ、また、ソフトウェアによってRGBに変換する必要のない、ビデオの標準の色空間フォーマット(YU12, YUV2, UYVY, ...)でエンコードされた、ビデオのイメージデータを扱うことができるため、高速です。

Xvはは全てのチップセットでサポートされています。しかしながら、ハードウェアバグのため、古いシリーズでは、色表示の誤りや、縁の消失などの問題が起こることがあり得ます。

ドライバは以下の色空間("fourcc")フォーマットを直接サポートします： YV12、I420、UYVY、YUY2、RV15、RV16。 315シリーズでは、YVYUもサポートします。 330シリーズでは、NV12 と NV21もサポートします。

ビデオフレームの最大サイズ(ビデオソースの大きさ)は

5597/5598 では 384x288、
6326、530/620、300 シリーズでは 720x576、
315 と 330 シリーズでは 1920x1080、
しかし：CRT1とCRT2が両方有効な時は、 M650、651 では 960x1080 (多分 661FX、M661FX/MX、741、760 では 1536x1080)

輝度、コントラスト、色相、彩度のデフォルト値は (後の2つは、315及び330シリーズのみ)、ドライバオプションでセットできます。ここを参照。

以下の情報は、300、315、330シリーズだけに該当します：

315、650、740 及び 330 (Xabre) は、 1つのビデオオーバレイをサポートします (ビデオは CRT1 または CRT2 に表示できます)。その他は2つのビデオオーバレイをサポートします
一つのオーバレイをサポートするチップセットについて：
- ミラーモード(つまりCRT1とCRT2が同じ映像を表示する)では、オプションXvOnCRT2 で、CRT1かCRT2のどちらにオーバレイを表示するかを選択できます。他方のディスプレイには、カラーキーのみ(デフォルトでは青い画面)か、オーバレイが適用できないことを示す黒と赤のパターンが、表示されるだけです。
- ジネラマでないデュアルヘッドモードでは、同様に、オプションXvOnCRT2 で、CRT1かCRT2のどちらかを選択できます。他方のディスプレイには、オーバレイが現在予約されていることを示す黒／赤のパターンが、表示されます。
- ジネラマモードでも同様になります。ジネラマでないデュアルヘッドモードとの違いは、パターンはなく、カラーキー(通常は青画面)だけが、表示されることです。
- MergedFBモードでは、ドライバは、オーバレイがどこに位置しているかによって、自動的にCRT1またはCRT2を選択します。
- SiSCtrlを使って、オーバレイを、CRT1からCRT2に、またはその逆に、切替えることができます。
2つのオーバレイをサポートするチップセットについて：
- ミラーモード(つまりCRT1とCRT2が同じ映像を表示する)では、ビデオはCRT1とCRT2の両方に表示されます。
- ジネラマでないデュアルヘッドモードでは、ドライバはヘッド毎に一つのオーバレイをサポートします。これにより、2つのビデオを同時に、つまりヘッドごとに1つずつ、再生することができます。
- ジネラマモードでは、なんの制限もありません。ビデオは両方のヘッドに表示されます。
- 混合フレームバッファモードでは、なんの制限もありません。ビデオは両方のヘッドに表示されます。
メモリ帯域幅の制限から、ディスプレイモードが一定の限界以上のドットクロックで動作していると、 Xvは正常に動作しません。ドットクロックが高過ぎると、ドライバはオーバレイを無効にし、同時に、そのことを示す、黒いウィンドウに赤いパターンを表示します。
ドライバはある種の標準でないXVプロパティをサポートします。ここにその概略を示します (詳細はオプション章を参照して下さい)：
- XV_SWITCHCRT は、オーバレイが表示されるCRT番号を切替えるために使います。 (XvOnCRT2オプションと類似しています上の記述とここを見て下さい)。このオプションは、当然ですが、1つだけしかオーバレイをサポートしないチップセットだけで有効です。
- XV_DISABLE_GRAPHICS は、Xvが使われている間、グラフィック出力を無効にします (これでメモリ帯域幅利用を最小限度にできる有利さがあります)。
- XV_DISABLE_GRAPHICS_LR も似た機能を持ちますが、オーバレイの左右のグラフィックディスプレイだけを無効にします。 works in a similar way, but disables graphics display only left and right of the overlay.
- XV_TVXPOSITION 及び XV_TVYPOSITION は、TVセットの画面位置を微調整することができ、 TVXPosOffset 及び TVYPosOffset オプション (ここを見て下さい)。と同様に動作します。
- ドライバのクロマキー機能の情報については、ここを見て下さい。

DRI:

DRI ("Direct Rendering Infrastructure") は、OpenGLとハードウェア3Dアクセラレーションを基盤としている。 DRIがない場合、XFree86は、殊のほか遅い、OpenGLと3Dのソフトウェアレンダリングを使用する。
このページで扱っているXFree86ドライバは、DRIに関しては何もしません。代わりに、この機能の専用ドライバを必要とします。この専用ドライバは、DRI開発者により作られています。私はDRI関係の開発は全く行なっていないので、私にDRIについてお尋ねになるのは、全く意味がありません (そしてそういった質問にはお答えしないでしょう)。
DRIは300シリーズ(300/305、630、730)でだけサポートされています。 SiS 300シリーズ用のDRIドライバは、XFree86 4.1、4.2(.1) 及び 4.4 で実現されています。XFree 4.3には、SiS DRIドライバは含まれません。しかし、4.2(.1)のドライバをインストールすれば、正常に動作します。 (Debianユーザへ: XFree 4.3をインストールした後、 xlibmesa3 パッケージをインストールして下さい。しかしご注意：xlibmesa3パッケージは、 Xサーバと同じリビジョンのコンパイラでコンパイルされていなければなりません。)
繰り返します： SiS 6326, 5597/5598, 530/620, 315, 550, 650, M650, 651, 740, 330, 661FX, M661FX/MX, 741, 760 のDRI/OpenGL/3Dサポートはありません。
300シリーズのDRIの情報がもう少しあります。ここを見て下さい。

256 色 (8bpp) モード:

300、315 及び 330 シリーズでは、ハードウェア設計の制限により、 CRT1とCRT2が同時に使われる時の、8ビットのカラーdepthのモードは、うまくサポートされていません。 CRT1とCRT2は、両方とも、完全に同じタイミング値を使わなければならず、このことから、CRT1のリフレッシュレートは、極めて低くなります。 CRT2が無効にされた時は、CRT1は通常のリフレッシュレートで動作します。
ハードウェア設計の制限により、8ビットのカラーdepthのモードは、デュアルヘッド、ジネラマ、MergedFBモードではサポートされません。

3. The SiS Display Control Panel (sisctrl)

sisctrl is a tool for setting/changing some driver parameters during runtime on a 300, 315 or 330 series based machine/card. It requires the gtk+ 2.0 (or later) library. SiSCtrl will not work on the old series!

The program's GUI is divided in different sections, such as display mode selection, CRT1 setup, CRT2 setup, TV setup, etc.

Please note that sisctrl, for various reasons, cannot save its settings to the XF86Config(-4) file. The Current-tab will show a skeleton XF86Config file with all required options to make the current configuration (as set with sisctrl) permanent. However, you will have to edit your configuration file yourself.

Here are a few - older - screenshots. The actual look may vary depending on your hardware.


Display mode	CRT2 type	Gamma	TV	Video	Current config

As regards the display modes and the CRT2 type, sisctrl has some limitations:

During server startup, the driver eliminates all modes which are not supported for the CRT2 type chosen (or detected) during startup. Hence, if you start the X server with CRT2 type "TV", there will not be many modes left in the list of display modes but those which are supported for TV. Therefore, even if you intend to switch to another CRT2 type using sisctrl, these display modes are the only ones available.

Sisctrl shows which modes are supported on which CRT2 device. There are small icons in the display mode page telling you if a mode is supported on LCD (DVI-D), TV (PAL, NTSC, PAL-M, PAL-N, YPbPr/HiVision modes) and secondary VGA (DVI-A).

Some of sisctrl's features are not supported in dual head or Xinerama mode. Another good reason for using Merged framebuffer (MergedFB) mode instead!

sisctrl also knows some command line options. sisctrl -h will show a short help text.

4. Display modes and monitor configuration for XFree86

Old series

On the old series, things are pretty straight forward. The driver uses the XFree86 default modes and eventually additional modes provided by user-added Modelines.

300, 315 and 330 series

On the 300, 315 and 330 series, things are a bit more complicated.

The video bridge output (especially for TV) requires a special mode programming which can't be done be providing modelines. Since most of XFree86's default modes don't work with LCD and TV output, the driver deletes all default modes XFree86 provides and replaces the with its own modes.

Below you find tables for each the 300 and the 315/330 series which show the X driver's built-in modes for these chipsets. These modes are all available in depths 8, 16 and 24. Additional modes, given through user-added modelines, are generally only accepted

if only CRT1 is active (hence on machines without a video bridge or if the CRT2 output is disabled through Option "ForceCRT2Type" "NONE") or
for CRT1 in Dual Head or MergedFB mode.

Notes on modes for LCD panels:

Depending on the resolution of the LCD panel and the bridge type used, the drivers support different built-in modes. Modes for LCD panels only work up to the resolution the panel was made for. If you have, say, a 1024x768 panel, you won't be able to use any higher resolution than 1024x768. (However, this is not true for most plasma panels. These can often scale down, too.)
Additionally, some built-in modes (such as 1024x600 and 1152x768) only work on LCD panels with this very resolution. For instance, 1024x600 is only supported on 1024x600 panels. Finally, some built-in modes are not supported on some LCD panels; 512x384, for instance, is not supported on 1024x600 and 1152x768 panels.

SiS 301, 301B, 301C, 302B video bridge specifics

On the 301, 301B, 301C and 302B, the X driver has the ability to drive LCD panels with non-standard resolutions. To make this as easy to configure as possible, the X driver will automatically add proper modelines to its built-in list according the panel's very needs. However, this feature has a few requirements:

As said, this is only supported if the LCD panel is connected to a 301, 301B, 301C or 302B bridge (which means that it is connected through DVI-D).
The panel must be DDC2B, VESA FP or VESA P&D-D compliant (ie it must be able to deliver timing information via DDC).
The dotclock of the panel's native resolution/timing must be equal or below 108Mhz (301/30xB) or 162Mhz (301C) - which is actually the highest possible dotclock the video bridge supports.
The panel's horizontal resolution must be a multiple of 8.

If these requirements are met, the driver will provide built-in display modes according to the panel's desired timing. No modeline is needed. This means: If your panel, for example, has a native resolution of 1234x567, just place Modes "1234x567" into the Screen section's Display subsection of your XF86Config(-4). That's it. All the modes that the panel supports can be seen in the X log.

Besides this automatic configuration, the X driver will also accept modelines for LCD and secondary VGA. Remember that this is only supported on the 301, 301B, 301C and 302B video bridges. And be warned: Wrong modelines can damage your LCD panel.

Summary: Enough techno-babble!

You don't have to worry about any of this. The driver will take care of all this automatically. Just place all modes you wish to use in the list of modes in the Screen-section of your XF86Config(-4); If a mode is not supported for a specific output device, it won't be used.

Monitor configuration is done by setting VertRefresh and HorizSync in the Monitor section(s) of the configuration file. These settings are only used for CRT1 (VGA output) and CRT2 if CRT2 is (secondary) VGA. You don't have to worry about your LCD panel or your TV; timing will be done automatically for these - no need to fiddle with monitor settings, the driver will do everything automatically.

If you have a DDC2 compliant monitor, the driver will use the DDC data. In this case, the VertRefresh and HorizSync don't need to be set. Otherwise, these must be set to somewhat reasonable values to keep the X server's mode validation logic from deleting desired (and hardware-wise supported) modes from the list of default modes.

Important note on the SiS730: The 730 is different to the 630 in one serious issue: It has sometimes problems with a colordepth of 24bit 1024x768 (or higher) if both CRT1 and CRT2 are active. You will notice this phenomenon if your LCD panel shows flashing lines or simply flickers. In this case, try adjusting the refresh rate on CRT1 by either reducing or increasing the VertRefresh and/or HorizSync range limits in the Monitor section of your XF86Config-4. Another work-around is switching to 16bpp.

Available built-in modes on the 300 series:

	CRT1	LCD				TV				VGA2
		LVDS	301	30xB	30xLV	Chrontel	301	30xB	30xLV	30x/B only
320x200	(70Hz only)		?	?	?		?	?	?	?
320x240	(60Hz only)		?	?	?		?	?	?	?
400x300	(60Hz only)		?	?	?		?	?	?	?
512x384	(60Hz only)		?	?	?		?	?	?	?
640x400	(70Hz only)				?				?	?
640x480									?
720x480	(60Hz only)						(NTSC only)	(NTSC only)	(NTSC only)	(60Hz only)
720x576	(56Hz only)						(PAL only)	(PAL only)	(PAL only)	(56Hz only)
768x576	(56Hz only)						(PAL only)	(PAL only)	(PAL only)	(56Hz only)
800x480
848x480
856x480
800x600									?
1024x600	(60Hz only)									(60Hz only)
1024x576
1024x768									?
1152x768	(60Hz only)	?								(30xB only)
1152x864										(30xB only)
1280x720										(30xB only)
1280x768	(60Hz only)	?	?	?	?					(30xB only)
1280x960				?	?					(30xB only)
1280x1024		?	?	?	?					(30xB only)
1360x768	(60Hz only)									(30xB only)
1360x1024	(60Hz only)	(see below)
1600x1200
1920x1440

Note on 320x200, 320x240, 400x300, 512x384 and 640x400: These modes are no real CRT2 modes (as they require a very special handling) and they are therefore not usable for CRT2 in dual head or merged framebuffer mode. They can, however, be used for CRT1 in all cases. 512x384 and 400x300 are not supported for LCD if the machine uses a Trumpion Zurac LVDS scaler.

Note on 1360x1024: This mode is for LVDS only and only supported on Barco iQ R-series projectors.

Available built-in modes on the 315 and 330 series:

	CRT1	LCD			TV				VGA2
		LVDS	30x/B/C	30x[E]LV	Chrontel	301	30xB/C	30xLV	301	30xB/C	301B-DH
320x200	(70Hz)	?			?				(70Hz)
320x240	(60Hz)	?			?				(60Hz)
400x300	(60Hz)	?			?				(60Hz)
512x384	(60Hz)	?				(PAL/PAL-N)	(PAL/PAL-N)	(PAL/PAL-N)	(60Hz)
640x400	(70Hz)				?				(70Hz)
640x480
720x480	(60Hz)					(NTSC/PAL-M)	(NTSC/PAL-M)	(NTSC/PAL-M)	(60Hz)
720x576	(56Hz)					(PAL/PAL-N)	(PAL/PAL-N)	(PAL/PAL-N)	(56Hz)
768x576	(56Hz)					(PAL/PAL-N)	(PAL/PAL-N)	(PAL/PAL-N)	(56Hz)
800x480						(HiVision)	(HiVision/1080i)	(1080i)
800x600
848x480
856x480
1024x576						(HiVision)	(HiVision/1080i)	(1080i)
1024x768
1152x864
1280x720			?	?		(HiVision)	(HiVision/1080i)	(1080i)
1280x768	(60Hz)	?		?
1280x800	(60Hz)			?
1280x960
1280x1024						(HiVision)	(HiVision/1080i)	(1080i)
1360x768	(60Hz)
1400x1050			? (301B/C)	(302[E]LV)
1600x1200		?	? (301C)	? (302[E]LV)
1680x1050			? (301C)	? (302[E]LV)
1920x1440
2048x1536

Remarks for 300/315/330 series:

Modes marked with X are technically possible, but I lack knowledge of the required timing data. Modes marked with - are not supported due to hardware limitations. Modes marked ? should work but have not been tested.

It may happen that some of the modes listed above will be deleted from the mode list (ie not accepted) on your machine. This is due to memory bandwith limitations.

Note on TV modes on SiS bridges: 512x384, 720x576 and 768x576 are only supported in PAL/PAL-N mode. 720x480 is only supported in NTSC/PAL-M mode. All modes for NTSC are supported in YPbPr 480i, 480p and 720p HDTV mode, too. YPbPr and HiVision are only supported on the 315/330 series. Modes marked with "HiVision" and/or "1080i" are supported in HiVision or YPbPr 1080i HDTV mode only (and hence not PAL/NTSC or YPbPr 480i, 480p and 720p). 1280x720, 1024x576 and 800x480 are meant for YPbPr HDTV output (via video bridge = CRT2); on CRT1 these have identical timing like 1280x1024, 1024x768 and 800x600 but with a reduced visible area. If you connect, for instance, a projector to CRT1 (VGA plug) and want real wide-screen modes, simply add a proper modeline to your Monitor section. YPbPr and HiVision support is yet untested. Both YPbPr and HiVision require the machine to have a proper YPbPr connector; if you intend to connect your HDTV via DVI, the "LCD" tab in the tables above applies instead.

For interlace-related issues, see the FAQ

5. High resolution modes and TV output on the SiS6326

Note: This section is about the old SiS6326, not the infamous "SiS 6325" which is the VGA core of the SiS650 as a matter of fact.

The SiS6326 supports TV output in seven modes only, which are extremely sensible to timing. If a SiS6326 and a TV are detected, the X driver adds the supported PAL or NTSC modes to the default modelist. The PAL modes are added if the detected or chosen TV standard is PAL, and NTSC vice versa. These are:

for PAL: PAL800x600, PAL800x600U, PAL720x540 and PAL640x480
for NTSC: NTSC640x480, NTSC640x480U and NTSC640x400

The modes with "U" at the end of the name are "underscan" modes; these are assumingly supposed to fit better on the TV, but due to the scaling mechanism used, the output might look a bit scrambled (like missing horizontal lines, etc).

Just place these modes in the Screen section of your XF86Config-4, for example as follows:

Section "Screen"
...
SubSection "Display"
Modes ... "PAL800x600" "PAL720x540" ...
...

The SiS6326 seems to have some restrictions in clock calculation at high dot clocks. 1280x1024 and 1600x1200 don't work correctly with the standard modes. I implemented two built-in modes for 1280x1024 and 1600x1200, which are named SIS1280x1024-75 (1280x1024, 75Hz, works at 8, 15 and 16bpp) and SIS1600x1200-60 (1600x1200, 60Hz, 8bpp) which solve these problems. Use these modes in the same way like the TV modes, ie. add them to the list in the Display subsections.

6. Driver options

For the XFree86 driver, the following driver options are to be placed in the Device section of your configuration file (such as /etc/X11/XF86Config or /etc/X11/XF86Config-4; if both these files exist, the X server will use the -4 variant). If you run dual-head mode, place all options in the Device section for CRT2 (yes, CRT2) which is the "master head". Only very few options are accepted in the Device section for CRT1 (slave), such as all Xv and gamma correction related options. So basically, unless otherwise noted below, place the options in the Device section for CRT2.

For sisfb, the parameters are to be given with a kernel parameter (using lilo's append statement) or by the command line.

Please note that this document only covers non-obvious options; you can get more information on the remaining options by invoking man sis.

Options marked with a * are changable during runtime using sisctrl (300/315/330 series only).

In case of the X driver, for boolean options, true, on and yes have same meaning; the opposite is false, off and no. Which one of these words you use is entirely up to you. My examples use the (IMHO) most intuitive one. In case of sisfb, boolean options must be given a numerical argument. 1 means on/true/yes, while 0 means off/false/no.

X driver:

1. General options

	DRI	enable/disable DRI
	MaxXFBMem	limit the video RAM XFree should use, and leave the rest to DRI
	AGPSize	Alias GARTSize; select size of AGP memory to use for DRI
	ForceCRT1*	enable/disable CRT1 output
	ForceCRT1Type*	select CRT1 output device type
	ForceCRT2Type*	select CRT2 output device type
	ForceCRT2ReDetection	force driver to ignore BIOS info and redetect CRT2 type
	NoCRT2Detection	disable auto-detection of CRT2 type
	CRT1Gamma* CRT2Gamma*	enable/disable gamma correction
	StoredGammaBrightness* StoredGammaPreBrightness*	define default gamma brightness (requires SiSCtrl to take effect)
	NoHostBus	enable/disable hostbus
	RestoreBySetMode	restore the display mode by setting it instead of restoring the registers
	MergedFB MergedFBAuto MetaModes CRT2HSync CRT2VRefresh CRT2Position MergedDPI NoMergedXinerama MergedXineramaCRT2IsScreen0	set up Merged Framebuffer mode
	EnableSiSCtrl	enable/disable SiSCtrl interface

2. LCD related options

	ScaleLCD	enable/disable scaling of LCD output
	PanelDelayCompensation	[panel timing related]
	SpecialTiming	[panel timing related]
	LVDSHL	[panel timing related]
	EMI	[panel timing related]

3. TV related options

	TVStandard*	select TV output standard
	TVXPosOffset* TVYPosOffset*	tune position of screen on TV
	CHTVOverscan*	enable/disable overscan (Chrontel)
	CHTVSuperOverscan*	enable/disable super overscan (Chrontel)
	CHTVLumaBandwidthCVBS CHTVLumaBandwidthSVIDEO CHTVLumaFlickerFilter*	fine-tune luma filter (Chrontel)
	CHTVChromaBandwidth CHTVChromaFlickerFilter*	fine-tune chroma filter (Chrontel)
	CHTVContrast*	adjust contrast (Chrontel)
	CHTVTextEnhance*	adjust text-enhancement facility (Chrontel)
	CHTVCVBSColor*	enable/disable color output (Chrontel)
	SISTVEdgeEnhance*	adjust edge-enhance facility (SiS 301 video bridge)
	SISTVAntiFlicker*	adjust anti-flicker facility (SiS video bridge)
	SISTVSaturation*	adjust color saturation (SiS video bridge)
	SISTVCFilter* SISTVYFilter*	adjust luma and chroma filter (SiS video bridge)
	SISTVXScale* SISTVYScale*	scale TV output (SiS video bridge)
	SISTVColorCalibCoarse* SISTVColorCalibFine*	adjust color subcarrier frequency (SiS video bridge)
	YPbPrAspectRatio	select aspect ratio for YPbPr (HDTV) output
	SIS6326TVAntiFlicker	adjust anti-flicker facility (SiS 6326)
	SIS6326TVEnableYFilter	enable/disable chroma filter (SiS 6326)
	SIS6326TVYFilterStrong	adjust chroma filter (SiS 6326)
	SIS6326TVForcePlug	select TV plug type (SiS 6326)
	SIS6326FSCAdjust	adjust color subcarrier frequency (SiS 6326)

4. Video (Xv) related options

	XvOnCRT2*	select CRT number for video overlay
	XvDefaultContrast* XvDefaultBrightness* XvDefaultHue* XvDefaultSaturation* XvDefaultDisableGfx XvDefaultDisableGfxLR	various video settings
	XvGamma*	gamma correction for Xv
	NoYV12	disable Xv support for YV12 video material
	XvUseChromaKey	enable video chroma keying
	XvInsideChromaKey	select chroma key function
	XvDisableColorKey	enable/disable video colorkey generation
	XvYUVChromaKey	select chroma key format
	ChromaMin ChromaMax	select chroma key

5. Hardware cursor related options

	UseColorHWCursor	enable/disable color hardware cursor support
	ColorHWCursorBlending	enable/disable color hardware cursor emulation
	ColorHWCursorBlendThreshold	adjust color hardware cursor emulation

sisfb:
	mem
	mode, mode=none
	vesa
	rate
	forcecrt1
	forcecrt2type
	userom
	useoem
	scalelcd
	pdc
	specialtiming
	noaccel
	noypan
	nomax

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Name:

X driver:	`DRI`
sisfb:	n/a

SiS グラフィックチップセットと XFree86/Linux

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a) since the release of XFree86 4.2

b) since the release of XFree86 4.3