〜自立生活プログラムの報告〜


『キューティー企画』

2007年11月6,13日とキューティー企画と題し、自分にとって居心地の良い環境、空間作りを考えるための女性限定ILPを行いました。
当日ワンポイントおしゃれをし、自分たちの部屋への工夫、思い入れを話し合いました。各人の状況を知り合う中でお互いに相手の知恵に刺激を受けたり、頂いたり、また、相手の好み、こだわりを知る中で理解が深まったりととても得るものが大きいプログラムでした。
是非、ここで得たものを現実の生活の中で活かせるようなプログラム、サポートにつなげたいと思います。
(鈴木徳子)


『防災ILプログラム』

近年、阪神淡路大震災や中越沖地震など大規模な災害が起きている中で、立川市でも地域防災計画の見直しが図られています。
同時に、災害時要援護者、特に障がいのある私たちについても、その検討が行なわれています。
そこで、障がいを持つ当事者が、ただ受け身というだけではなく、自ら考え、
防災対策に提案していくようなことが必要と思い、
2007年7月13日(金)・27日(金)・8月10日(金)全3回シリーズで「防災ILプログラム」を開催しました。

プログラムには防災について関心のある障がいのある仲間が参加し、
東京災害ボランティアネットワーク・福田さんをお呼びし地域の防災資源について調べたり、
活発な意見を交換して一緒に防災について考えを深めました。

災害時には、どんな準備が必要だろう?
避難したときにはそこで生活ができるよう、移動するための車いすや、誰もが使えるトイレが必要だという意見が出ました。
ほかにも、ベッドやリフター(移乗用具)、褥瘡を防ぐためのエアマット、
コミュニケーションを取るための文字盤やトーキングエイドが必要なのではないか?など・・・。

そして、防災を知るなかで、いざというときに一番力となるのは、
近所や地域の人との助け合いだということがわかり、そのことを踏まえ、
「地域の人たちに私たちのこと、私たちが同じ地域に暮らしていることを知ってもらいたい」という意見が多くありました。
その他にも自分ができる準備を考えたり、これからの地域の防災に提案していけることを出し合ったりしました。
ちなみに防災について話し合ったことのまとめは、10月7日(日曜日)に行われた「防災イベント」にて、
多くの市民に向けて仲間たちと一緒に発表を行なっています。

私はこの防災ILプログラムを通して、防災とは地域と自分を繋げるものだと感じました。
参加した仲間の中には、自分から進んで地域の催しや集まりに参加し、同じ地域の一員として知ってもらうよう行動したり、
また、私自身も、地域の人と防災を考える話し合いに参加し、障がいゆえに必要となることを私なりに伝え、
さまざまな人と地域ぐるみで防災を考えるきっかけになりました。

いろんなところで、自分の住んでいる地域に自分の声で、防災対策を考える波紋を広げていければいいなと思います。
そのために、災害時要支援者の声、私たちの「当事者発」の声から始まり、そこから地域と自分を繋げて、
共に防災について考えていくことが大事なのだと思いました。
(大石 幸治)


『パパILプログラム』

〜ステキな恋をしてパパになっちゃおう!〜

2006年12月1・8日(金)全2回シリーズでパパILプログラムを行いました。
今回は男性限定で恋愛・結婚・子育てについてセクシャリティも盛り込んだテーマを取り上げました。
恋人が欲しい、結婚がしたい、子どもが欲しいとほとんどの人があたりまえに思いますが、
障がいがあることで、いろいろ分からないことや不安があるーその辺りを共有する場を作りたいと思い、
今回は機会の少ない男性のプログラムを開きました。
当日は、実際に障がいをもち、結婚されて子育てに励むゲストをお招きし、
仲間での聞き合いをしました。
「どこで相手と知り会えたか」という出会いの話から、
「どういう形で愛をはぐくんでいるのか」
「性や体について」
「子どもに障がいが遺伝する可能性について考えたか」
「障がいをもちながらどうやって子育てをするか」など、
深くて大切なことを話し合って気持ちを共有していきました。
普段なかなか触れないテーマだっただけに、「こういう話をしてみたかった」という声も。
最後にそれぞれの目標の宣言をして終わりとしましたが、
人生を考える上でもとても重要なことだけに、
普段から障がいをもった仲間同士でこのテーマについて話し合い、聞き合い、
自信をつけて恋愛・結婚・子育てに向っていってほしいと思いました。
(大石 幸治)


『仲間をふやして協力しあっていこう』

〜制度に負けるな!地域生活を守っていこう〜

2006年9月22日(金)CIL立川の今年度第2回目の介助ILが行われました。
今回リーダーを務めたのは、笑顔がステキなたか嬢さん。
リーダーは初めて!ということで少し緊張されていましたが、いつも通りの笑顔でILが始まりました。
前半は、たか嬢さんから地域で自立生活を始めたきっかけや、どうやって今の暮らしを作り上げてきたか?
介助を利用する中で感じていること、などのお話がありました。
地域で生きていくことの大切さを改めてみんなで聞きあう時間となりました。
そのあとは、「ヘルパーの時間を減らされたら、市のケースワーカーにどんなふうに伝えるか?」というテーマで
ロールプレイをしました。介助の保障を訴える当事者役と、ケースワーカー役にわかれて、
私たちの生活を守るために時間の確保を求める練習をしました。
なぜ、自分にヘルパーが必要なのか?を、
行政に伝えるのは難しいけれど、みんなの訴えを聞くことで、立ち向かっていく勇気がもらえました。

自立支援法が本格的にはじまり、厳しい時期ではありますが、
こんな時だからこそみんなで力を合わせてやっていこう!という気持ちが高まったILとなりました。
これからも、制度に負けないで、私たちの思いを伝えていきましょう!
(廣瀬 麻美)


『介助者とのコミュニケーション術』

〜コトバのキャッチボールを考えよう〜

2006年6月23日(金)、今年度初めての介助ILプログラムを行いました。
今回は「気持ち良い介助をされるために、お互い気持ち良いコトバかけを考えよう。」と、日常的で、
身近な事柄を取り上げました。
当日は、これまで介助を受けてきた中のやりとりで良かった事、
大変だった事などを参加者同士聞き合いました。
その中で、改めて「誰かに相談する」に至るまでに時間がかかること、
コトバにしようと思ってもなかなかコトバにしきれないその時々の思いが、
一人一人に沢山詰まっていることが確認されました。
今回は、「コトバのキャッチボールを考える」にはあまりにも時間が少なすぎた為、
次回このような時間を作って継続していく必要性を感じました。
(鈴木 徳子)


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