(5) 動 名 詞 第1日 ( @ 動名詞の用法 A 動名詞と to-不定詞 )
→ 問題によく出る事項です。十分理解して必ず覚えて下さい。
→ 理解がおろそかになりがちな事項です。ここをおさえておけば完全です。
学習項目のまとまりごとにがあります。 動名詞第1日目の復習問題 [ REVIEW ](得点・平均・順位・偏差値) はこちら →
動名詞の単元の総合テスト [ TEST ](得点・平均・順位・偏差値) はこちら →
動名詞は、<動詞の原形+ing>という形をとり、動詞と名詞の働きをかねるもので「〜する[である]こと」 という意味を表します。 (不定詞<to+動詞の原形>の名詞的用法も基本的に同じ意味ですが、両者の違いは A 動名詞とto-不定詞 を参照して下さい) |
@ 動名詞の用法
A) 動名詞の名詞的用法 ━━━ 動名詞は名詞と同じように、主語・補語・目的語として用いられます。
(1) 主語として
Reading the French book is very difficult.「そのフランス語の本を読むのはとても難しい」〔Reading = To read〕 S V C ※ 動名詞句が主語の場合は、形式主語 it を用いることがあります。 上の例文 = It is very difficult reading the French book. 形式主語 真主語
(2) 補語として
My hope is going to England some day. 「私の望みは、いつかイングランドへ行くことです」 〔going = to go〕 S V C
(3) 動詞の目的語として
He enjoyed listening to the latest hit song. 「彼は最新のヒット曲を聴いて楽しんだ」 S V O 〔listening → × to listen A 動名詞とto-不定詞 B)参照〕
(4) 前置詞の目的語として 動名詞は前置詞の目的語になります。 (それに対して、不定詞(名詞的用法)は前置詞の目的語にはなれません)
She is good at drawing pictures. 「彼女は絵を描くのが上手だ」 〔drawing → 〕 He went out without saying good-bye. 「彼はさよならも言わずに出ていった」 〔saying → 〕
○ be interested in 〜ing <〜するのに興味がある> ○ be afraid of 〜ing <〜するのを恐れる> ○ be fond of 〜ing <〜するのが好きだ> ○ be used to 〜ing <〜するのに慣れている> ○ be tired of 〜ing <〜するのにうんざりしている> |
否定の動名詞 ⇒ not [never] を動名詞の前に置きます。 <not〜ing> 「〜しない[ではない]こと」, <never〜ing> 「決して〜[ではない]しないこと」 They will be disappointed at not winning the game. 「彼らはその試合に勝てなくてがっかりするだろう」 |
B) 名詞を修飾する用法 ━━━ 動名詞を名詞の前に置いて、名詞の用途や目的を表す場合があります。 「〜するための名詞」という意味になります。
a sleeping bag <寝るための袋→寝袋> a sleeping car <寝るための車→寝台車> a walking stick <歩くための棒→つえ> a washing machine <洗濯機> a driving license <運転免許証> a swimming pool <(水泳用の)プール>
ここで CHECK@ を解いて下さい。
V+ |
動名詞 → 不定詞よりも名詞近く静的な感じで、 〜ing 過去とつながったり消極的態度の動詞につく傾向があります。 |
不定詞 → ( to は元来方向・方面を示す前置詞ですから)動詞的性格が強く、 to-動詞の原形 未来に向けての積極的意志・感情を表す動詞につく傾向があります。 |
この動名詞や不定詞(の名詞的用法)を目的語にとる他動詞は次のようなものがあります。
A) 動名詞と不定詞の両方を目的語にとる動詞
(1) 意味の違いがほとんどない動詞
begin, start(始める), continue(続ける), attempt(試みる), intend(〜するつもりだ), cease(やめる), propose(提案する); like(好む、〜したい), love(大好きだ), prefer(より好む), hate(憎む), etc. |
It began snowing(≒to snow)heavily. 「はげしく雪が降り始めた」
I like swimming(≒to swim)in the river. 「私はその川で泳ぐのが好きだ」
a) | (@) remember 〜ing → 「(過去に)〜したことを覚えている」 【過去の動作】 |
(A) remember to 〜 → 「忘れずに(将来)〜する」 【将来の動作】 |
「覚えている」remember は現在で、「来た」came のは過去ですから I remember having come here before. と完了動名詞〔C動名詞と時制(1) 参照〕を用いるのが 原則ですが、この場合時の前後関係は remember の意味から明らかなので、普通完了動名詞 は用いずに、単純動名詞で代用します。 (b)の forget も同様です)
(A) Remember to mail this letter. 「忘れずにこの手紙を投函しなさい」 (= Don't forget to mail this letter.)
b) | (@) forget 〜ing → 「(過去に)〜したことを忘れる」 【過去の動作】 (否定文で用いられることが多い) |
(A) forget to 〜 → 「(将来)〜するのを忘れる」 【将来の動作】 |
(@) I'll never forget visiting the beautiful mountain village. 「私はその美しい山村を訪れたことを決して忘れません」 (= I'll never forget that I visited the beautiful mountain village.) 過去
(A) I forgot to bring my English textbook. 「私は英語の教科書を持ってくるのを忘れた」 Don't forget to wake me up at five. 「6時に私を起こすのを忘れないで下さい」 (= Remember to wake me up at five.)
c) | (@) regret 〜ing [having p.p.] → 「(過去に)〜したことを後悔する」 〔 C動名詞と時制 (1) 参照 〕 |
(A) regret to say [tell] (that) … → 「残念ながら…」 |
(A) I regret to say (that) he wasn't elected President of the U.S. 「残念ながら彼は合衆国の大統領に選出されなかった」 ★ regret が to-不定詞を目的語にとる場合は、原則として現在時制で「知らせる」の意味の say, tell, inform のような動詞に限られます。
d) | (@) try 〜ing → 「試しに〜してみる」 【目的の動作は完了】 |
(A) try to 〜 → 「〜しようと努める」 【目的の動作は未完】 |
(@) I tried opening the door, and I found the room empty. 「私は(試しに)ドアを開けてみた、するとその部屋は空っぽだった」 〔「開ける」という動作は完了しています〕
(A) I tried to open the door, but I couldn't. 「私はドアを開けようとしたが、できなかった」 〔「開ける」という動作は完了していません〕
e) | (@)S+be sure of 〜ing →「Sは(自分が)〜すると確信している」 【S(主語)の確信】 | (A)S+be sure to 〜 →「(私は)Sが〜するのは確実だ(と思う)」 【話者(私)の確信】 「きっとSは〜する」 |
f) | (@) be afraid of 〜ing → 「〜するのではないかと心配して[恐れて]いる」 |
(A) be afraid to 〜 → 「怖くて〜できない、〜する勇気がない」 |
(@) The patient is afraid of dying of cancer. 「その患者は癌で死ぬのではないかと恐れている」
(A) She was afraid to ask the truth. 「彼女は怖くて本当のことが尋ねられなかった」
すでに起こったことや当面の実際の事柄に対処する、あるいは消極的・マイナスイメージの動詞が多い。
finish(終える), stop(やめる), enjoy(楽しむ), admit(しぶしぶ認める), avoid(避ける), deny(否定する), escape(逃れる), excuse(許す), mind(気にする), miss(しそこなう), practice(練習する), repent(後悔する), suggest(提案する), give up(あきらめる), put off, postpone(延期する), etc. |
![]() M(mind, miss) e(enjoy, excuse) g(give up) a(admit) f(finish) e(escape) p(practice, put off, postpone) s(stop, suggest) d(deny) a(avoid) |
We enjoyed playing (× to play) tennis yesterday. 「私たちはきのうテニスをして楽しかった」
My father gave up putting (× to put) on the loud tie. 「父はその派手なネクタイをするのをあきらめた」
◆ stop+ 〜ing ⇒ <〜するのをやめる> と ◆ stop+ to-不定詞 ⇒ <〜するために立ち止まる> の違い stop+ 〜ing は<〜するの[こと]をやめる>という意味です。(このときの stop は他動詞「〜ヲやめる」) これに対して、stop+ to-不定詞 ですが、他動詞の stop は名詞的用法の不定詞「〜すること」を目的語に とることはできませんでした。 したがってこの to-不定詞 は副詞的用法(目的)で「〜するために」となり、stop は「立ち止まる」(自動詞) という訳し方になります。
He stopped . 「彼は煙草を」 He stopped . 「彼は煙草を」
あることをしようという意欲・希望・決心など、未来に向かって積極的意図を表す動詞が多い。
want, wish(したいと思う), hope(望む), expect(期待する), plan(計画する), promise(約束する), agree(同意する), decide(決心する), mean(するつもりだ), offer(申し出る), pretend(ふりをする), refuse(拒絶する), etc. |
I want to see (× seeing) the famous picture again. 「私はその有名な絵をもう一度見たい」
He decided to become (× becoming) a lawyer. 「彼は弁護士になろうと決心した」
ここで CHECKA を解いて下さい。
さあ、今日の復習 REVIEW です。