diary special edition
0429日 [ありがとう。 そして さようなら。]
 えー、初めてではないでしょうか、こんな風にして日記を書くのは・・・。
ま、それだけおいらが「いいひと。」を書きたいっちゅうことです。

昨日、ようやくいいひと。を全巻そろえました。板宿に運良く26巻があったので速攻Getしてきました。
で、一通り読んで、また読んで、また読んで、今日も塾に行かずに読んでいました。
(だって、今日雨だったし、電車代往復で400円はちょっといたいし・・・、すいません、明日は必ず行きます)

どこから話していいのかわかりませんが、かといって最初から全26巻を全部書き尽くすってのも
なんなんですし、っちゅうことで、今日は一番こころに残ったことについて書きます。

ま、いいひと。にもいろいろな話があるんですが(LC編、Maxport編など)
やっぱり俺的には「リストラ編」が一番好きです。

確かに、いちばん重く、つらく、決してハッピーエンドにならない話です。
でも、それでもこころに残ったのはみんなが必死に前に行こうとしていたからだと思います。
特に、真理子さん&健太さん&ゆーじのからみがいろんな意味で心にぐさっときました。

結局、みんな前にふみだせたわけですが、もちろん、なんにもなかったなんてことはなく
いろいろといろんな事をやって、考えて、傷ついて、それで、やっと前に踏み出せた訳なんすが。

正直、最近の自分とだぶっていた、むしろだぶらせていたのかもしれません。
なにがあったのかは、いいひと。を読んで下さい。わかる人にはわかるだろうと。

ちなみに、立場的には健太さんです(爆)
さすがに7年ってことはないです、ちゅうか性格的には、決めたら突っ走るタイプです。
決めるのに時間がかかりますが。

さてさて、ここからはかるく書きます。
そもそも、この作品を知った理由はテレビドラマでした。
ま、ぜんぜん見ていませんでしたが。(ちなみにゆーじは草なぎくん、妙子は菅野美穂らしいっす)
でも、あとがきでしん先生が書いてあったように、とてもじゃないけどみれたものじゃないらしいです。
それがこの作品を終わらせる一つのきっかけになったって書いていたぐらいですから・・・。

でも、前から気になってはいました。YAWARA買うときもいつも隣に有りました。
(そりゃそうだろ、同じ小学館だもん)
そしたら、とある古本屋で全巻6500円ってのが有って、これを買おうかなと最初は思いました。
でも別の古本屋で、100円のが10冊ほど、300円のが全巻そろっていました。

さー、みなさんで考えて下さい。どちらが得か?
答えは・・・・・・・  校舎、   じゃなくて 後者です。
ちゅうことで少しずつ買い始めましたわけっすよ(それでも約2週間でそろえたんだから我ながら驚き)

最初のころの話は、いわゆる「サクセスストーリー」的なものが多かったと思います。
でも、結局最後には、終わりを迎える。
そこがちょっと変わっているなって思いました。

【ここからはネタばれが多いです】

例えば、LC編。リトルコットンが成功したものの、大企業の運命とでもいうのか、チームから事業部へ
そしてみんなは、主役から脇役への転換を迫られたわけです。
普通、こーいう展開ってあり、でしょうか。
言い換えれば・・・・・、 ま、成功の立て役者をこーゆーふーに扱うことにちょっとびっくりしました。
でも、もしかしたら、これが現実かもしれません。そう、ただおいらが知らないだけかもしれません。
最終的にはみんな、それぞれの道を進んだ訳ですが・・・。

そしてMaxport編。これがサクセスストーリーかって言えば、なんともいいがたいのですが。
百貨店でのいろんな話です。
そういえば、百貨店っておれ、ほとんどいったことないっす。
ま、それはおいといて
この話のいちばんメインとなるのは、「お客」と「店」のあり方、でしょう。

ま、ねたばれなので言いますが、「百貨店=品物をそろえるのみ、あとはお客が自分の責任でものを選ぶ」
なんてことはないと思いますが、確かにそうです。
例えば、ユニクロ。まったく↑のことをしてます。(もっとも商品の方向性は限られていますが)
もし、このことに早く気づいていたら、そごうも大丈夫だったかも。

このあとに、駅伝編、小雪ちゃん編、アキュエアー編、そして神戸編、って続くわけです。
駅伝編なんか、なんだかんだいいながら結局富士野大学、箱根に出場しましたし。
でも、いつまでもゆーじがそこにいたんじゃ話にはなりませんが。

神戸編なんか、ほんとにいろいろと考え込んでしまいましたよ。
でも、答えなんかいまのおいらにはとーていわかりません。
ただ言えるのは、「いつまでも失ったものに目を向けるだけでは、だめなんだ」ちゅうことでしょうか。

あと・・・。

リストラ編。
リストラ、つまり会社から自分の存在を否定された人たちの物語。

そんな彼らの運命を握らされてしまったのが主人公北野優二。
ゆーじはどーやっってこのリストラを乗り越えるのか?
ま、どっちみちリストラは行われます。

しかし、それはリストラ対象者が自らの力で選んだ道です。

【ここまでネタばれです】

さてさて、ざっといいひと。のはなしを書いていましたが(たった2つやんけ)
今からは、いいひと。の感想を書こうかな。

正直、いま、この日本でこれぐらいのいい人っているのでしょうか?

っていうかいいひとって何?

みなさん、考えて下さい。いいひとと悪い人との区別は?
私は別に性善説も性悪説もどちらもどっちとおもっているので、なんともいいがたいのですが
やっぱり、だれもはこころのなかにいいひとってのを持っていると思います。
ただ、それを表にだしたくないんじゃないかなと。

いいひと、っていってもやっぱりひとです。
悩みます、苦しみます、恋もします(ちゅうか、すでに彼女がいます、ゆーじには)
そんなとき、彼を助けたのは、周りのひとでした。
彼を慕っている、というよりは、ゆーじがあぶなかっしいんでしょう。
ついつい手をさしのべてしまうんっです。

そして、最後になにかを見つけるんです。(25巻の二階堂さんのセリフをぱくってます)
そーやって前に歩き始める・・・。

かっちょえー  (爆)

うらやましいです、おれもいつかそんな人に・・・、なりたいです。
ま、さすがにあそこまでは無理でしょうが。

この本を今、この今読んでいるタイミングってのが、かなり重要なのかな。
今、進路、これからの未来・夢に少なからずとも不安を持っています。
だから、いいひと。の特にリストラ編の言葉、

「夢は、未来の想い出です。」

が胸にずしんとくるんではないのかな?。

この下の3つの言葉は、リストラ編のキーワードです。

夢。

いつか、未来は現実になり、そして現実は過去になる。
そして、夢見たものは、いつかは現実を通過する。過去に送るのか、それとも未来に
また、その夢を送り返すのかは、我々次第。

ただ、俺は、夢はいつも、未来の中にいてほしい、
絶対に過去なんかに送り返したくない、絶対に、想い出の中に紛れ込んだりさせない。
かっこわるいかもしれないが、いつまでも、夢を見続けていたい。

たとえ、いつか結婚して、地に足の付いた生活を送るようになり、夢を見ることが
だんだんと夢のようになっても。

想い出。

帰れる場所。だれもが帰りたい場所。そして、
人がもっとも大切にするもの。
人が、いろんな人と分かち合えてきたもの。
幸せに満ちあふれた場所。

センチメンタルになってはいけないんですか?
想い出を、過去を気にとめず、ただ前を見て、前に進むだけですか?
時には、振り返って、ずっと遠くを、そっこから自分の足下までずーーっと見てみましょう。
そこには、きっとあるはずです。
自分の大切なもの、=、守りたいものが。

そして・・・、片想い。

これについては、恥ずかしいので、今は語りません。
いつか、俺が大人になったとき、ぼちぼちとかたります。
ただ、今語れるのは、

(注、本文中のセリフです)

「誰かに、片想いになって、それでフラれても、
 むしろ、フラれるからこそ、そのひとに一生懸命自分の事を考えてもらえるんだと。
 見ているだけでは・・・、
 決して振り向いてくれさえしなかったひとに・・・。」

(いちばん好きなセリフです、今現在ですが。 涙が出ました)

あと、これは俺の想いです。

「人は、誰も片想いで、ありとあらゆるものに、ふられるのが怖くて、
 だけど、その片想いの日々を精いっぱい愛して、そんな自分をいとおしく感じて、
 たとえ、自分が決意して踏み出した道、がお互いにつらい道だとしても、
 いつかは、笑ってこのことをはなせるように。」

どーやら、笑えないですね。おいらは。
単純だからかな? たんなる馬鹿、だからかな?
それとも、 いや、それでも、 なのかな。

あと、もう一つ、やっぱこれを言わせて下さい。

自立。

もう、うちの高校の進路指導の本にも最初のページから出ています。この言葉が。
でもどんなにがんばっても人は人なしじゃ生きてけない。
一人では生きてけない。

もし、自立が、一人で、誰にも頼らずに生きていくっていうことなら、
そんな人を紹介してみろ。

絶対、そんなやついない。
人は、人なしじゃ生きていけないんだ。
誰かに助けてもらわなくちゃいきてけないんだ。

もしも、誰の助けも借りずに、一人でいきてゆけたら、
それ、いいのか?

(すでに話の方向性がぐっちゃぐっちゃなので、っていうか自立の意味を俺が間違ってとったのかもしれない)

自立、まーー、まだ俺にとっては縁のない話でしょうか。

最後に・・・・・、
また、あの問いに戻りますが、
この本を読んだ、自分の感想。

「もしかしたら、おれもいいひとになれるかもしれない。」

(ちゅうか、やめろ、この性格、すぐにマンガに影響される性格を) by フィリス

「っていうかおれ、いいひと?」

(ばか? こいつ) by フィリス 

あまりにも上のカギかっこだけじゃないのでツッコミを入れてみました。
確かに、今おいらはいいひとじゃないです。(きっとみんなここでツッコミいれるでしょう)
でもいつか、なりたいです。

あと、このマンガをひっくるめて。
いろいろと考えしまいました。ちゅうか、すぐに影響を受けました。
(性格上、なんにでも影響されます、たぶん、今作っているゲームにも何かしらの影響が)

でも、俺はこんな性格嫌いじゃないです。
だめだめな性格かもしれませんが、好きです。
何でも吸収しそうな気がするから。
そして、いつかそれを、みんなに渡せる気がするから。

なんだかまとまりのない文章になってしまいました。
ま、いつものことです。
つくづく、日記なんかを書いていて思うんですが、
俺はやっぱり「創り屋」であって「表現者」にはなれないと。

だから、文章をおれはいつも「書いている」じゃなくて「創っている」と思っています。
だから、いいひと。を全部読んで、無性に書きたくなったんです。
無性に、そう、無性に、血が騒いだとでも言いましょうか、
書かずには、自分の言葉でいいひと。を創らずにはいられなかった。

だから、書きました。
こんなやつが書いたのだから、はっきり言って言いたいことの半分、いや、3分の1も
言えてないです、が、今の俺はこれぐらいしか言えません。

すげー言い方悪いですが、
どんなに俺が、いや、どんな人たちがいろんな事を書いても、
いいひと。のマンガにはかなわないです。
だから、すこしでもこんな文章を読んで、

「おっ、いいひと。っておもしろそうじゃねいか、ちょっと読んでみよう」

って思う人が一人でもいてくれたら、これほどうれしいことは有りません。
すこしでも、この作品の中の想いを分かち合うことが出来るのなら・・・。

本当の、最後に・・・。
こんな素晴らしい作品を創って下さった作者の高橋しんさん、およびその周りの
大いなるスタッフに感謝の気持ちを述べたいと思います。

ありがとうございました。

あと、こんな長い文章を飽きもせずに目を通して下さった読者の方に、

ありがとうございます。

みなさんが「いいひと」になっていくことを願いつつ、この感想を終えたいと思います。

PS

北海道いきたいです。(爆)
だって、 だって、 行きたいんだもん!!!。
サイカノにしても、いいひと。にしても、やっぱ作者が北海道出身であるんでしょうが、
よく、北海道に関する写真が出ます。
(作者はMac使いらしく、よく写真を加工したものが背景としてつかわれっちゃたりします)

PSのPS

結婚式、見たかった。でも、これでいいのかも。

PS*3

また、いつか、この続きを書きます。
今はまだ、書くことが出来ませんが、時間が経って、大きくなって・・・、

もしかしたら、そのときには全く今と逆の事を書くかもしれません。
でも、それでいいんです。

いつまでも変わらない、なんてことはないんだから。

2000/04/30 AM01:17 mak

すいません、すげー大切なこと書き忘れていました。
makがいいひと。を買った、いちばんの理由。

それは、「ありがとう。さようなら。」
これだけでぴーんって来る人、  その人は・・・・ いる?

ヒント、これはタイトルです。
(実際は、第26巻の最初のページです)

ヒントその2、MIDIです。

あー、これでわかった人、おいら、ちょっとうれしいです。

はい、正直に言います。
これはyanさんという方が作られた、MIDIです。
とにかく、makのつぼにもろ、はまりました。

最初は全然どーでもよかったんですが、ある日、ふと気になって聞いてみて・・・、
いきなり、mak的つぼにはまりました。

「いい曲や〜。」

で、この曲というのが、yanさんがいいひと。を読み終えて、その余韻に浸りつつ作った曲なので。

この曲がなければ、おいらの手元にはまだいいひと。はなかったでしょう。
そういう意味では、この曲との出会いも忘れずに書きたいと思います。

こんな単純な理由ですが、俺にとっては、とても大きな理由です。

音楽の持つ、大きな力を改めて実感しました。

(ちなみに、yanさんのHPはこちら http://www.sun-net.ne.jp/~yan )

2000/05/01 AM01:44 mak