diary special edition 「泣いてたよ、どうして、あの子が?」
0320日 [戦争の記憶 第二章]
で、続きです。

センター試験。
みなさんも一度は聞いたことが有るかとは思います。
具体的にはなになのか?

マーク型の試験です。運が作用します。(はんぶんマジ)
だって、だって、おれとれんかったもん・・・・。

今年から受験生になる皆さんにはまだピンとこないとは思いますが。
これははっきりいって現役最後の切り札です。

これを失敗するとかなりいたいです。

まず、一連の流れについて。

10月ぐらいに出願します。
で、1月に試験を受けます。
試験の翌日ぐらいに大手予備校に自分の点数を送ります。
(マーク型なので、自己採点が可能)
で、それを元に自分の大学を決める。
(大学によってセンターの扱いは様々です、傾斜圧縮など十分配慮しましょう。)

学校によって多少は違いがあるかとは思いますが、
理系では2学期の中間を終えると、まずセンター対策になると思って下さい。
と言っても、理系科目(数学、理科)は多分通常授業だと思いますが(こういう教科はぎりぎりまで授業する)

主に、国語、英語、社会はセンター対策です。
要はマーク型の問題をやる、やらされます。

理系にとって一番厳しいのはやっぱり国語、社会ではないでしょうか?
特に国語、これが出来る(8〜9割得点できる)ってのはかなりの武器になります。

さー、国語勉強しよう!!!、っていって素直に出口の本を買う人はいるんでしょうか。
だって理系ってことは国語苦手だから来たんだよね? (えっ、違うって? マジ?)

さて12月、学校の期末が終わるといよいよセンターまで一ヶ月です。
とにかく、この時期はひたすらセンター対策やっちゃってください。
例えば、駿○、代々○、○会、などなど(あえて伏せ字にします)の参考書などを、
やりまくって、慣れて下さい、マークに。

この時期ぐらいから学校に関する想い出が欠落していきます。
学校に行かなくなったってのが一番の要因なんでしょうが。

このぐらいからはもう塾に缶詰め状態でした。
以下の事柄は、大抵が塾内(って言っても大手ではなくちっさい個人塾)の出来事です。

この時期の想い出って言えば、鍋パーティです。
だいたい9・10月ぐらいから家に帰宅する時間が10時を回るようになり、
(家に帰って即、爆睡でしたが・・・。 ちょっとは勉強しろよ!!)

鍋なんかも大抵1人で食ってました。
1人鍋っすよ、1人鍋。
いつもニュース○○ーション見ながら、1人グチりながら食う鍋は、
寂しさの極致でした。

でしたので、この日(1/1)の鍋パーティはとても楽しかったです。
(みんなから「mak食い過ぎ」って言われたんですけど、なんででしょうね)

後、立地的なことなんでしょうが、
塾のすぐ近くには神社が有りました。
そう、1月の三が日は、
そりゃすごいことになりましたよ。
どっから人こんなに来るんかい!! って思いました。
「あー、もう正月やねんな」って実感してしまいました。
でも、それも3日の晩には綺麗さっぱりなくなってまた普段の街に戻りました。
ちょっと寂しかった。

とまあ、あーやこーやしているうちに気がつけばセンターまで1週間を切ってしまいました。
後は体調を整えて受けるだけです。
ちなみにおいらは2次の1週間前に風邪引きました(爆)

でここでしょうもないグチ。
「なんでセンター会場は男子と女子ばらばらやねん(怒)」
そうなんですよ、なんか今年は会場が男子と女子では違うんですね。
会場自体は目と鼻の先なんですが、会場がやろーばっかりってのは、
拷問です。

はー、今思い返してもあの空間は異質でした。
だって、考えてもくださいよ、まわりが男ばかり。
普通の人にはかなりつらいことです、とくに俺にとっては。

ここからはセンター当日の事を。
センターはご存じの通り二日間実施されます。
1日目は「英語」・「地理歴史」・「数学1A」・「数学2B」
2日目は「国語」・「理科」×2・「公民」

で英語、国語は80分でそれ以外は60分です。

なんだー楽勝じゃんなんて考えてる人がいるかもしれません。
確かに時間的にはかなり楽です。
だいたい各試験の間には1時間ぐらいの休憩時間が有ります。
その間に一応、復習なんかやって試験に臨むわけですが・・・。

試験について。
まずは、英語。
問題をざーっとみて、・・・・・、一言。
「出題形式かえんな!!!」

見事にやられました。
去年と出題形式が違っていました。
確かに一昨年と去年も出題形式が変わっていたのでもしかしたらとは思いました。
でも、いきなりまったく新傾向の問題をだすとは・・・。
さすが独立行政法人。

ちなみに、英語は過去最低の点数でした。
まー具体的に言えば、文法が全滅って感じ? ですね。 はー。

次に、地理歴史。一応おいらは地理を選択してたんですが、
今年の問題はかなり簡単でした。っていうか、一般常識でも解ける、ぐらいです。
でも、9割無理なんだな、これが。これがセンターの壁です。

お次は数学。1Aは難なく解けました。満点ねらえてたんですが無理でした。
ちょっと悔しいですね。

で2B、勘が恐ろしく当たりました。でまーまーな点数がとれました。
今年はかなりこの2Bが難しく、全国的にもこの平均点は低かったと思います。
俺のダチで、ベクトルを途中で蹴ってパソコンのプログラムに変更した人さえいますからね。
(センターのプログラムはレベル的にはかなりやさしいです)

各教科でどんな問題が出るかについて。
英語はそりゃもう、発音、アクセント、文法、長文と幅が広いのが特長。
とにかく総合力を必要とする一番厳しいもんです。

地理歴史はまー、勉強していたらそれなりにとれるもんです。
っていっても必要とする知識量に多少の差があります。
一番必要とするのが日本史、続いて世界史、地理です。
これが一番あいまいな教科でしょうか。

確かに勉強していたらそれなりにはとれます。
が、やっぱり高得点を確実にとれるかといえば、答えはノーです。
やっぱり、運が有ります。
とれないときはとれません。
でも、大丈夫、公民が有ります。
いわゆる、「公民保険」です。

公民、特に現代社会はは勉強してなくても結構一般常識で解けるものが多いんです。
(でも、倫理、政治経済はちょっと専門知識が必要かな)
だから全く勉強してなくても解ける人は解けます。
事実、俺の周りの人でも地理歴史より公民の方が得点高い人をちらちら見かけます。

数学は、まず1A。
基本は2次関数や三角比、数列や確率、プログラム(BASIC)ですが、
大抵の人はプログラム以外をやります。
なぜか? 大学の2次試験で出ないからです。
個人的にはプログラムも授業とかでしてほしかったのですがなかなか現実は
無駄なものを排除したいようですね。

で2B。
図形と方程式、三角関数、複素数平面、ベクトル、確率、プログラム。
大抵の人は前4つです。
今年、難しかったのは複素数平面ではないでしょうか。
勘がたまたまあたったからよかったようなものの、正直数学は運がつきまとうのかな
って思いましたね。

ここからは2日目。
まず、国語。
これで理系は泣きをみます。
出来る人がホントに出来ますが、出来ない人は出来ません。
おいらは、まー、普通でした。えー、普通でした。

で理科。
理系は化学(科学ではないぞよ)+生物か物理。ちなみにおいらは物理。
文系は生物、で中には総合理科をする人もいるみたいです(具体的なことはわかりませんが)

出来は普通でした。
この普通ってのは有る意味ではやっかいです。
前期では大抵どっちか1教科を大学の2次に使うんですが(詳しくはまたあとで)
要は、片一方が100点でもう一方が60点の方が、両方80点よりもいいわけです。
で、おいらは後者。
後期では両方いるのでその意味ではいいのですが・・・・。

今回のセンターで一番すごかったのはこの総合理科ではないでしょうか。
問題は大手予備校のHPに行けば見ることが出来ます。
で、ちょっとなんだかなーって感じたのは、
「ドラえもんの道具をまじめに語ってもね〜」です。

問題は、さとしとめぐみの二人の会話形式です。

例えば、スモールライト。
身長を小さくすると、原子の数も減って人間は生命を維持できない・・・。
ドラえもんって夢を与えるものじゃなかったのか、をい!!!。
文章の最後に「わかったよ、でも、めぐみって夢のない人だね。」ってありますが、

まさに、めぐみは夢がないです。

また、どこでもドアではこのようなことが。
エベレストに行こうとするが、気圧の影響でドアが開かない・・・。
をーい、どこまで夢がない問題なんだ!!
またこれも文章の最後は「わかったわ、でも、さとしの方こそ夢がないのね。」

俺に言わせりゃ、二人とも夢がない。

さて、最後は公民。
これはさっき書いたとおりです。

教科の問題について。
国語は評論、小説、古文、漢文。解けるような解けないような。
微妙なもんです。

理科・公民は割愛。

で、2日目終了後、ちょっとした打ち上げパーティが塾で有りました。
今思えば、このときが一番幸せでした。
まだ、その次に起こることに対して希望が持てました。

その次に起こること、正しくは行うこと、そう、自己採点。

現実がみんなの前に降りかかる、まさにその瞬間を目の辺りにしていました。

おれはまだいい方です。(前にも書きましたが)
志望校を変更せずに済みました。(おちましたが)
希望の点数に届かず、涙する人を何人も見ていました。
その日、逃げるように塾を去ったことを覚えています。

現実はこれほどまでに残酷なのか?
いったいいままでがんばったことは何だったのか?
そんな疑問がずっと頭の中を駆けめぐっていました。
もっと報われてもいいのじゃないか。

どうしてあの子があんな点数なんだ?
どう見たって俺より数倍勉強しているぞ、なのに、あんなことに・・・。
そんな事を考えていた1/20の夜でした。

ここからは俺のかなり自己中心的な話。
結局受験は運なのでしょうか。
今回の話を書いていてふと、思いました。
もちろん、がんばっていてセンターで予定通りの得点を挙げた人もいます。
ですが、がんばっていてもとれない人がいるもの事実。
一体この差はなんなのか?

本番で実力通り、あるいはそれ以上のものを発揮する。
それは奇跡に近いこと?、それとも人が当たり前のように備えている力?
俺に答えを出すことは出来ませんでした。
答えなんてないのかもしれません。

とにかく、これでセンターは終わりました。
でもこれからが大変です。

でもそれはまた、別の話。

次はいよいよ2次試験編です。