Matewan(IRISH-ON-FILM INDEXより抜粋)


メイトワン1920 Matewan
1987年 アメリカ 130分
ジョン・セイルズ監督 クリス・クーパー ウィル・オールドハム メアリー・マクドネル ボブ・ガントン ジェームズ・アール・ジョーンズ ケヴィン・タイ ゴードン・クラップ ジョシュ・モステル ジョー・グリファシ マギー・レンツィ デヴィッド・ストラザーン

1920年、ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱で労働組合が結成され、会社はスト破り要員として借金で奴隷状態にしたイタリア人と黒人を雇い入れる。両者が流血の対立を続ける町メイトワンにふらりとやって来た流れ者の労働者ジョゼフ・ケナハン、じつはピッツバーグのユニオン本部から派遣された扇動家だった。彼の人間性に信頼した黒人リーダー(ジェームズ・アール・ジョーンズ)の説得で、労働者達は対立をやめ、イタリア人と黒人も組合に加入してストに入る。会社の弾圧はますます激しく、ついには労働者を銃で撃ち殺し始める。硬派な社会史ドラマ。「男の闘い」「怒りの葡萄」「愛と哀しみの旅路」参照。第一次大戦中に徴兵拒否で投獄・拷問されたメノナイト(アーミッシュ同様、非戦の信仰を堅持するプロテスタントの一派)の話を持ち出して、反戦色も出す。メイソン・ダーリングによる労働歌や白人ゴスペルが印象深い。「神の敵、悪魔ベルゼブブ、またの名を共産主義」と熱弁する宣教教会の説教師役でジョン・セイルズ自身も出演。



IRISH-ON-FILM INDEXより抜粋、2003年01月07日
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