週刊SPA! 9月19日(水)17時8分配信(9月19日YAHOOニュース)
同区は、皇居や国会議事堂の周辺など、飼い主のいない猫が非常に多かった地域。ほかの自治体
では毎年多くの猫が殺処分されているというのに(2010年度は全国で計16万匹)、一体どういうこと
なのだろうか?
「これは一朝一夕に達成したことではなく、区が13年前から区内在住・在勤ボランティアや動物病
院の協力を得て取り組んできた『動物との共生支援ネットワーク事業』の成果です」と語るのは、区
のボランティアや獣医などの協力者を中心とするネットワーク「ちよだニャンとなる会」の香取章子さ
ん。
「飼い主のいない猫の問題は行政だけで解決できるものではなく、地域の人たちの協力が不可欠
です。本当はすべての猫に飼い主ができるといいのですが、子猫でなければなかなか里親は見つか
らない。この事業は、飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻して『地域猫』として
の一代限りの命を見守っていこうというものです」
猫は生まれて4〜5か月ほどで発情期を迎え、子供を産む。放っておけばその子供がまた子供を
産み……という形でどんどん増えていく。
「かつては
数多くありました。そして爆発的に増えた猫たちは自動車にひかれて路上死していく。そのうちの85%
が、生まれて間もない子猫という現実もあります」
同事業を進めていくうち、猫についての苦情や路上死体の数は激減。2010年3月以降、区内から
都の動物愛護相談センターに引き取られる猫は1匹も出ていない。
現在、
能で、国会議員秘書や丸の内勤務の会社員なども登録しているという。
※【問い合わせ】千代田保健所地域保健課(TEL03-5211-8164)