福島猫用フードが不足しています

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年目に入り、福島は残された猫たちにとって、また残って活動を続けるボランティアさんにとっても今までにない窮地に陥っています。

フードが全く足りていません。今までの半分以下に抑えて給餌しても行きわたりません。
皆様にお願い申し上げます。1袋からのご支援で、人のいない町に取り残されてしまった命をどうか生き続けさせてあげてください。被

災地は終わっていません。必死で生きている取り残されている猫達の事を忘れないでいてあげて下さい。犬猫救済の輪ではボランティア

さん達と共に隔週で福島原発20キロ圏内で命を繋ぐ猫達の保護と給餌に通っています。送り先はブログ下に記載しています。ご協力を

よろしくお願い申し上げます。

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福島の活動は、毎回説明もできない困難をかかえての活動です。
それは、行く意思があっても、圏内と呼んでいる大熊町双葉町は、町のすべてがバリケードで封鎖されていて、許可証がなければ入れな

いことに始まります。許可を苦労してやっととっても、1日の圏内にいられる時間は5時間と厳しく制限されオーバーすれば呼び出しが

来ますし、次回からの許可が取れなくなる危険があります。

震災原発事故で取り残された猫達を救出する目的での活動は、認められておらず、パトカーや警備車両に捕まれば許可は取り消される可

能性が高くなります。

言葉を持たない、けれど感情も痛みもわかる小さな弱い猫達の置かれた立場、気持ちを想い、犯罪者と言われても、認められない活動を、

あの日から5年目の今も自分の信念で続けています。

今回は、いつも以上に苦しい活動でした。
まず、フードが必要量の半分にも満たないことでボランティアさん達の気持ちは沈みました。
それでも、わづかづつでも全体に分け与えたいという気持ちで、一日目、金曜日の活動3台の車では、二日後の日曜日に浪江町に使う予

定の分を約100`使わせて頂き、それぞれの場所の給餌器にまず、「まんぷく」の袋を大切に1袋づつ配給していきました。なんとか、

全部に、1袋づつ置くことができたと報告が入りました。

そのことで、日曜日に浪江に入る予定のボランティアさんたちには、関東で急ぎフードを何キロでも集めるという心配と手間をかけてし

まいました。

二日目の土曜に入る私は、川崎にあるだけのフード、家の子たちの分やシェルターのストックの30キロも全て積んで楢葉拠点に1日目

の金曜日のうちに入りました。
楢葉拠点の住民さん、村尾さんが心配して下さって、犬のドライフードでは使えないかと。過去に何度か、犬のフードも使ったことは

あります。食べはよくありませんが河川敷の猫達や外の猫が犬のエサを食べに来て育ったという事実はあります。

村尾さんが、沢山の犬のドライフードを譲って下って、また、足しにしてとご寄付まで頂きました。
私は、川崎から運んだ猫のドライフードと犬のドライフードを混ぜてポリ袋に詰め替えました。
これを、1日目のフードに追加したら何とか次回まで猫達生き延びてくれる。

二日目の活動も、1っカ所にあげすぎたら、あげられない場所が出てしまうので加減しながら分け与えました。
ポリタンクに飲み水も沢山運びましたが、フードを沢山あげられないのは、ごめんね。
いつもの半分の量ですが、ほどほどの量には達したと思います。
捕獲器をかけるボランティアさんも、回収するボランティアさんも、神経を使います。
更に今回は、フードに悩み、連休中の沢山のパトカーと警備車両にドキドキしながら、時間に追われ、苦しいと感じました。

圏内最後のポイントで、福島県警のパトカーが横に止まり声をかけられたときには、疲れもピーク、思考力も低下、あー、もうだめだ。

と思いました。
だけど、なんとか、私も生き延びられたかみたいな気持ちでバリケードから脱出、圏外へと。
残る富岡町と楢葉町の給餌をしなければなりませんが、富岡町で一袋のフードを半分づつ分けて与えていってもとうとう使い切ってし

まいました。

楢葉町の給餌分は無し、やっぱり明日、いわきのホームセンターで購入しようと思いながら楢葉拠点に戻りました。
すると、倉庫の入り口に、この日に届いた荷物が。なんと、ドライフードの段ボールです。
あー、なんて有難いことでしょう。
無い物がある。なんて有難い。ありがとうございます。
沈んでちゃいけない。頑張らなくては。
私はまた、段ボールからフードを頂いて車に積み込み、楢葉町の給餌ポイントを回らせて頂きました。
こうして、今回も、すべての給餌ポイントにフードを届ける事が出来たのです。
次に行くまでの間には、途中で途絶えてしまうフードですが、それだけを頼りに空っぽの給餌器を毎日覗きに来る子たち。
次に届くのがいつなのかもはっきりわからないまま、今日も明日も明後日も空っぽでもそれでもごはんを求めて彷徨い続ける子たち。

食べさせてあげたいと、ただそう思います。
ありがとうございました。

まだおさんが、大熊町の住民さん宅の庭に設置して下さった給餌器です。

 

犬猫救済の輪様より抜粋