アナログプレーヤー
セッティング過程


 THORENS TD850BCを箱から出して、ターンテーブルをセットしてベルトを掛けたところ。左にあるのは電源BOX兼回転数切り替えスイッチ。TD850BCはアームレスなので、テーブル右上の穴にアームをセットする。ドリルを使って自分で穴を開けるのが本当らしいのだが、今回はアームにあわせてメーカーで穴を開けて(もともと開いてるのかもしれないが)、SME 3009-R用のプレートを付けて貰った。
 この段階で水準器を使ってしっかり水平を取っておく。

 一番手前にあるのがカートリッジSHURE V15VxMR。その奥が3009-Rに付属のシェル。一番奥がトーンアームSME 3009-R。右手前は3009-Rのバランス調整用ウェイト。
 写真では見えないが、3009-Rの下にはRCAプラグが付いてるので、フォノケーブルではなくRCAラインケーブルを繋ぐことが出来る。

 3009-Rをとりあえず取り付けたところ。ここから調整が続くので簡単にセットするだけ。ここでラインケーブルを繋いでも可。

 カートリッジ(手前)とシェル(奥)。
 カートリッジはレコード針のついた部分で、振動を電気に変換する役割を持つ。発電方式(コイルと磁石の位置)の違いによってMM型・MC型・その他の方式がある。V15はMM型カートリッジの代表格。
 シェルというのは、カートリッジを取り付ける部分をアームから取り外しできるようにして、カートリッジの交換を容易にしたもの。シェルがあるアームをユニバーサル型、シェルが無くてカートリッジをアームに直接取り付けるタイプをインテグレーテッド型と言う。カートリッジやシェルの交換によっても音が変わるので、ユニバーサル型はこれらを簡単に交換して楽しめるという利点が、インテグレーテッド型は接点が少ない分信号の損失が少ないという利点がある。

 カートリッジをシェルに取り付けたところ。赤は右+、緑は右−、白は左+、青は左−と決まっているが、大抵はきちんと色が付いているので迷うことは無い。
 この大きさでボルトとナットを使ってうまく固定するのは結構大変。もう少し簡単な方法は無いものか。
 針部分のカバーは必ず付けて作業する。ここでカンチレバー(針が付いている棒)を折ってしまうことがしばしばあるらしい。

 シェルをアームに取り付け、アームの高さ調節と、ゼロバランスを取る。
 まず、針をレコードに置いたときにアームが水平になるように高さを決める。3009-Rはナイフエッジ型と言って、やじろべえやシーソーと同じ原理でバランスを取るタイプなので、バランス調整用ウェイトを用いてアームが水平になるように調整する。
 アームが左右に流れないよう、ラテラルバランスもここで取っておく。

 針圧調整用ウェイトを用いて針圧を決める。V15VxMRは適正針圧が0.75〜1.5gなので、とりあえずここは1gにセット。適正針圧の範囲内で出来るだけ重い方が良いという説もあるが、とりあえず初めてなので中庸にしてみた。3009-Rにも針圧調整用の目盛りが付いているが、念の為SHUREの針圧計で針圧を確認。

 3009-Rに付属のオーバーハングゲージでオーバーハングを調整。この時点でようやくアームをがっちり固定。

 レコード再生時には回転の中心方向の力がアームに掛かるので、それを打ち消すためにインサイドフォースキャンセラーを付けて完成。テグスがへにょってるのが格好悪いが我慢。

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