作品解説/「花」
「ぶんりき」1999年8月号(通巻18号、彩図社刊)掲載。
お金払うと作品載せてくれる一風変わった(少なくとも当時は)雑誌ですが、ちょっとずるっこして無料で載せてもらいました。
読者の反応は賛否両論でしたが、「否」の意見のすべて(誇張でなく)が、性描写や残虐シーンの描写に対する拒否反応だったのはどうかと。 そんなのより先に批判する箇所はいくらでもあるでしょう、と思うのですが。
この作品が書かれた1999年の空気というのは、もうそろそろ忘れ去られた頃かもしれません。「ノストラダムスの大予言」とかがちょっとだけ 盛り上がって、エンターテイメントとしての終末思想がほどほどに蔓延する程度には、厭世的な気分が世間一般に広まっていた、というような 記憶があります。
これより遡ること2年前、文学の世界にとってショッキングな出来事として、いわゆる「酒鬼薔薇聖斗」事件がありました。そんなこともちょっと 頭において読んでいただけると分かりやすいかと。
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