猫の正しい飼い方

 

かわいいだけでは飼う資格はない!!


猫の正しい飼い方


1.犬や猫は「生きたおもちちゃ&ぬいぐるみ」ではない!!


近くに住む親子が、子猫を私が世話しているのを見て、「かわいい!私たちも飼ってみたくなりました。」と
話すのを聞いたが、私は「世話するのは大変ですよ。お宅が責任をもって最後まで面倒みることができま
すか。(中途半端に関わってしまいにはポイ捨てするんじゃないでしょうね。責任を伴うのですよ)」とくぎを
さした。

(1)猫の習性を知らない人、猫のことを何も知らない人は飼ってはならない。
  違う環境の家に猫を連れて帰っても、新しい環境に慣れるのに2週間〜1ケ月かかる。押し入れの中
  にじっとしていてなかなか外に出てこないことが多い。
    猫のマーキング行為はにおいをつけることによって安心できる場所=自分のなわばり=行動範囲に
  しているわけであるから、自分のなわばりがない他人の家にいると不安でしかたがない。
  
(2)飼った経験のない人は、猫の飼い方の講習を受けるか、経験者から教わらなければならない。
  これを怠るならば飼ってはならない。猫が不幸になるのは目に見えているからである。
(3)飼うときは1匹よりも2匹(雄同士、雌同士)の方がよい。雄、雌の組み合わせは避けた方がよい。
  じゃれ合う遊び相手(話相手)が必要であるからである。

2.飼う前に知っておくべきこと

猫にしろ、犬にしろ、飼うにはまず第一に費用がかかる。拾った猫を直接、家に運んではならない。まず、
動物病院へ連れて行って血液検査や便の検査を行い、伝染病のキャリアかどうかを知る必要がある。
(検査料=\2,000〜\2,500) 野良猫の場合、猫白血病か猫エイズに感染している可能性がある。また、
山や川の近くのカエル、ヘビ、トカゲなどを食べると寄生虫が体内に発生する。寄生虫を駆除する注射代
=\3000〜5000 猫白血病のウィルスに感染していると判明しても自宅で飼うことはできるが、先住の
猫と同居させることはできない。感染するのを防ぐために別棟に入れなければならない。尚、人間には感
染しないので誤解しないでいただきたい。いったん発病したら、インターフェロンという抗生物質を症状が
軽減するまで投与し続ける。(インターフェロン1回につき \4,000〜5,000) 猫白血病のウィルス検査
で陰性と出た場合、再度1ケ月後に検査する必要がある。それでも陰性の場合には、5種混合ワクチン
を接種し、病気の感染を予防する。(ワクチン代 \7,000) 1年に1回必ずワクチンを接種しなければな
らない。
私が飼っている家猫が近くの獣医師さんのお世話になってから17年が経つ。5種のワクチンを毎年接種
しているお陰で病気一つしたことがない。私の飼い猫2匹は、17年前に知人からいただいた正真正銘
の健康な家猫である。どこかで拾ってきた野良猫ではない。

獣医にも内科、外科、眼科、循環器科、泌尿器科などの専門分野がある。開業医もいれば、内科、外科、
循環器科、眼科、泌尿器科、皮膚科の専門医がそろった総合病院もある。去勢・不妊手術はOKだが、
尿結石の猫の手術が不得意な獣医もいる。開業医がすべての猫の病気を治療できるとは限らない。
目の悪い猫を診てもらったら、治療法を誤ったために、猫が失明してしまったというケースもある。親切
な獣医が必ずしも名医とは限らない。


3.食事に配慮し、健康管理をする

猫は魚が1番の好物というのは誤り!! 肉食=魚(特にカツオが好物、牛、豚、鶏肉(骨つきはだめ)
猫に与えてはならないのは、タマネギ、ネギ、イカ、スルメ、タコ、貝、骨つきの魚(のどにひっかかる)
パンなど。私たちが食べたあとの残飯をそのまま家猫に与えるのもだめ。人間が食べるものはカロリー
が猫にとっては高すぎるからである。
ドライフードだけを与えると尿系統の病気を起こす可能性がある。水分を含んだ缶詰も適量に与えてバラ
ンスを考える。

ドライフードで栄養バランスがよくとれている製品は、
(1)ヒルズ(Hills)社の「サイエンスダイエット」2kg \1,500〜2,000 
(2)三共ライフテック社の「ドクターズダイエット」2kg \3,000
(3)Iams(アイムズ)のキャットフード。1.2kgで\1,000〜
(4)ユーカヌバ
ビタミンE、C、B、ベータカロチン、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれている。


しかし、価格が高いので多頭飼いで予算的に苦しい方は、スーパーで販売している\500〜800のドライ
フードと、1パック3個¥160〜220の缶詰を適量に混ぜて与える。ただし、病気になりにくく健康な猫に
限る。


病気にかかりやすい猫には、上記の(1)〜(4)の療養食を与える。すでに尿疾患(下部尿路結石症)にか
かっている雄猫には、療養食として
@PH(ペーハー)コントロール(2kgで\3,800) かAC/D=シーディー
(ヒルズ社製品)かBストルバイトケア(ノバルティスアニマルヘルス社製品)を与えなければならない。
安価なフードでは結石ができやすい。ペーハーコントロールにはドライフードとパック入り缶詰=パウチ
(\155)がある。


療養食は人間の病院食と同様、カロリーが低めで味も薄味なので猫たちは、最初は食べるのを躊躇す
るかも知れない。個猫差があり、すぐに食べる猫もいれば、慣れるまで少々時間がかかる猫もいる。
尿疾患以外の猫には、慣れるまでは、カロリーが少々高めの市販のものと混ぜて食べさせ、徐々に低
カロリー食に慣れさせていくようにする。人間のメタボ同様、太り気味の猫にカロリーの高いフードを与
え続けると、心臓病を引き起こす率が高いので低カロリーのフードを与えなければならない。腎臓の悪
い猫には、腎臓食を与える。

ドライフードと缶詰を混ぜて与える場合、ドライと缶詰の割合は、2:1、もしくは3:1が望ましい。缶詰
の量が多いと結石ができやすい。体調の悪い猫には缶詰を少し大目に与える。ドライフードにかつおぶ
しを混ぜるとおいしそうに食べる。


4.階段など高い場所を用意する

猫はタンスの上、本棚の上など高い所に上がるという習性がある。外敵から身を守るセーフテイゾーン
(安心できる場所)を確保したいからである。
猫は紙を床に敷くと、紙は猫にとってよほど”肌触り”がよいのか、その上にすわってくつろいでいると
ころをよく見かける。(夏場のみで冬は暖かいクッションか毛布)


5.時にはいっしょに遊ぶ

時には猫じゃらしなどの遊具を与えたり、遊びの相手をする。猫と「対話」することも大切。猫にとって
ストレスは禁物。人間には適度のストレスは必要だが。スキンシップは欠かせない。遊ぶスペースを
飼い主が用意することは不可欠。


6.飼い猫と野猫の違い

「遊び」を知っている飼い猫は、目つきと顔つきがやさしくなってくる。=野生化した野良猫と違う点。
野良猫は外敵から身を守るため、警戒心が強く目つきも鋭い。
飼い主は、人間(小さい子供)に話しかけるのと同様に猫にも話しかける。飼い主と信頼感でつながって
いる猫は落ち着いて生活している光景を目にする。
猫はめったに仰向けの体形になることはない。しかし、飼い主の前で仰向けになり、お腹を見せるときが
ある。それは飼い主に心を100%許しているしぐさであるから、絶対に裏切ってはならない。

飼い猫も飼い主が不在になると迷い猫、野猫になってしまう。何らかの事情で飼い主不在の野猫になる
ことが予想される時は、事前に去勢・避妊手術をしておく。責任をもって育て、野猫を増やさないことが
動物愛護の原点といえる。犬は好きだが、猫はどうも好きになれないという人は多い。嫌いだからといっ
て猫(=生命を持つもの)を虐待したり、正当な理由もなく勝手に処分することは法律で禁止されている。
=懲役2年以下、罰金200万以下。 適当な理由をこしらえると更に悪質で偽造罪として罰せられる。
猫嫌いな人にとっては、飼い猫と野猫の区別はどうでもよく、猫はすべて「野猫」としてとらえている。
人間の集団の中にも、「あいつはどうも虫が好かない」と言われている人がいて、その人を一つの価値
観や主観で判断し、一方的に追放することができないのと同様である。中には猫や犬を飼っている人
そのものを嫌う人もいるから始末が悪い。人の値打ちは単純に一方的な感情に流されて決めつけるこ
とができないのだが。

7.何を求めているかを見抜くように努める

猫は物が言えないかわりに、鳴いたり、靴下やズボンをかんだり、前足を上げて爪を立てて意志表示を
する。トイレに行きたいのか、食事をしたいのか、そばにいてほしいのか、気持ちを察するように努める。

彼らは飼い主に絶えず「シグナル=SIGNAL」を送っている。それを読み取ることができない=気持ちを
察することができない者は飼い主の資格はない。飼い主も彼らにシグナルを送って答えなければならな
い。例えば、仲間がいない猫には首下から背中全体を撫でながら、「○○ちゃん、私がそばについてい
るからね。淋しくないよ。安心してね。」と伝える。

猫たちにとってコミュニケーション能力に長けた飼い主の存在は、高価なキャットフード以上に大きいので
ある。心のこもった贈り物は安価であろうが、小さかろうが、高価なダイヤモンド以上に値打ちがある。

.猫の習性を知る

新聞を読んでいると、新聞紙の上に載ってじゃまをする。猫はじゃまをするのが好き。親である飼い主に
かまってほしい、相手してほしいという気持ちを表しており、悪気はない。また、好奇心が強く、狭い箱や
買物かごの中に入ったりする。「何でじゃまをするんや、あっちへ行ってろ」と言うようでは飼い主失格。
犬とちがって集団で動くことはせず、単独行動をするマイペース型。気まぐれなところがあるので、あまり
かまいすぎてもいけない。ストレスをためさせないために爪研ぎ器を数カ所に設置する。

猫がいったん定住した場所から無理矢理別の家(場所)に移動させてはならない。猫は自分の体のにお
いのマーキングをすることによって自分のテリトリーであることを確認する。飼い主がおらず、場慣れして
いないところに連れて行かれることは拷問に等しい。猫は突然の居住場所の移動を嫌う。一定であるの
が望ましい。

先住の猫が住んでいる部屋や小屋に、新参者の猫を入れるときは成猫よりも子猫の方が望ましい。
猫は犬と違って一匹一匹が自分の縄張り(テリトリー)を持っている。
成猫を入れると、「よそ者」が入ってきたという理由で、威嚇され、新参者はいじめられやすい。別の部屋
か別棟に入れるのが望ましい。猫たちは、互いに臭いをかぐことによって同じ仲間であることを確認し合い、
「よそ者」ははじき出されやすい。弱者は爪でひっかかれ、負傷することがある。
スペースの関係で、同じ
部屋か小屋の中にやむを得ず入れる場合は、飼い主が始終そばについて、仲立ちをしなければならない。

複数猫を飼っていると、要領がよい猫と不器用な猫がいることに気がつく。猫にも個人差がある。えさを
食べるときの順番が決まっている。猫集団に順応するのが下手で不器用な(=テリトリー争いの脱落者)
猫には飼い主は特別目をかけなければならない。
飼い主は、その猫にとって親であり、友人であり、兄姉
でもある絶対的な存在である。

飼い主の足に頻繁に頭をこすったり、他の猫以上になつくのは、飼い主に愛情を求めている現れである。

飼い主が帰宅するのをひたすら待ち続けている猫、孤立している猫、気の弱い猫には特別な配慮をしなけ
ればならない。繰り返すが、飼い主はその猫にとって絶対的な存在である。

猫にも頭が良く、利発な猫(賢い猫)と不器用でどんくさい猫がいるのを見抜かなければならない。
馬や猫には血統の良し悪しがある。


9.猫が一番嫌がるものと一番落ち着く場所

(1)小さい子供さん。やたらに猫の体をさわりたがる。猫の気持ちがわからないからである。
(2)住み慣れた家から無理矢理別の場所や家に移動させられること。新しい環境に慣れるまで(テリトリー
  を確保するまで)相当の時間がかかる。
(3)水(雨)に濡れること。
(4)カメラのフラッシュ。猫の瞳孔は薄明かりの中で完全に開く。明るすぎる場所では視界が狭まる。

反対にどこを撫(な)でたら一番心地よく感じるか?
(1)首もと  (2)耳もと

(1)一番落ち着く場所、くつろぐ場所=飼い主のひざの上と高い場所
(2)飼い主がいっしょにいる場所



10.トイレのしつけをする

まず最初にしなければならないのはトイレのしつけである。きちんとしつけをすることを怠るとところかまわ
ずそそうするようになる。


11.伝染病や猫の病気の知識を持つ

猫は室内飼いをするのが望ましい。外に出すと、野良猫とのテリトリー(縄張り)獲得のためのけんかが
絶えないし、傷口から伝染病のウイルスが感染する。道路を横切ろうとして車にひかれて死亡する猫も
見かける。
伝染病には、猫白血病、猫エイズ、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少
症、猫クラミジア感染症がある。猫白血病は血液のガンで、いったん感染すると免疫力が低下し、発病
すると死亡するケースが多い。完治する効果薬は現在のところない。白血病ウイルスのキャリアの猫の
寿命は平均して1〜3年ぐらいだが、発病せず体力のある猫なら5〜7年以上延命することができる。
(私が世話をしている白血病キャリアの地域猫で11年延命している2匹の猫がいる)

わずか数パーセントの確率だが、白血病ウイルスが消滅する可能性もあると聞く。私が心がけているこ
とは、猫に運動をさせてまず体力をつけさせること、次に食事療法を続けること、室内の気温調節をする
ことである。

5種混合ワクチンは、血液検査をして陰性と出たら接種し、上記の病気を予防することができる。しかし、
すでに白血病や猫エイズに感染した猫に5種ワクチンを接種することはできない。3種混合ワクチンなら
可能である。
野良猫をさわった手で健康な家猫をさわるとウイルスが感染する。せっけんで必ず洗うか消毒しなけれ
ばならない。白血病ウイルスはせっけんと熱に弱い。
また、下部尿路結石症という病気があり、尿道がつまり、、排尿ができなくなって死亡する猫もいる。
食事療法としては、「WALTHAM(ウオルサム)Ph(ペーハー)コントロール・スターター」かC/D(ヒルズ
社)を与えるのが望ましい。
蚊にさされて発症する猫フィラリアもこわい病気である。6月〜9月にかけて注意を要する。動物病院
でフィラリアを予防するためのトローチを購入し、服用する。

くどいようだが、白血病ウイルスは人間に感染しない。血液の成分が猫と人間は異なるからである。猫
嫌いな人が、猫をさわったら病気が移る、というのは根拠のないデマである。猫のことをやいやい言う人
は、猫と血液の成分が同じであると宣言しているようなものだ。
例外として、地域猫によるひっかき傷は
放置すると化膿する場合があるので消毒した方がよい。

繰り返すが、白血病キャリアの猫を家の室内で飼っても差し支えない。しかし、ノンキャリアの先住猫を
すでに飼っている場合は、それらと隔離し、別室か別棟に入れた方がよい。猫白血病ウイルスの治療
薬はないが、予防用のワクチンはあるので血液検査の結果、陰性と出たら接種し、感染を予防できる。

他の伝染病にFIP=エフアイピー(猫伝染性腹膜炎)がある。現在、治療法及びワクチンはない。
感染したら、発熱し、食欲がなくなり、じっとして動かなくなることが多い。下痢と貧血が続き、悪性の
場合は、2〜3週間で死亡する。有効な治療法は現在のところないが感染力は弱い。飼い主は、感染
猫に触れた後は、スプレー式の消毒液で全身を消毒しなければならない。5種のワクチンにはFIPは
含まれていない。

猫にもアレルギー性皮膚炎がある。
人間と同様、鼻や呼吸器症状が現れる。そして、体を頻繁に掻いたり、足をなめたり噛んだり、顔をこ
するなどをすることもある。原因は体質的なもの、ハウスダスト、ダニ、食べ物によるアレルギー、花粉
によるものなど様々である。食べ物による場合、例えば魚(フィッシュ)を食べたときは発症しないが、
チキンや肉類を食べて発症する場合は、即座に食べさせるのをやめる。症状を和らげるには、獣医が
処方した軟膏を局部にぬる。ぬりにくいときは飲み薬を缶詰に混ぜて食べさせる。


12.急に食欲がなくなり、食事をしなくなったとき、元気がなくなったとき

(1)突然、猫が食欲がなくなり、食事をしなくなったら、白血病が発症し、のどが炎症を起こしている可能
性がある。ただちに獣医師に抗生物質を投与してもらう。(特に冬場、梅雨期に多い)気づくのが遅いと
死亡する確率が高い。白血病キャリアの猫でくしゃみが続くようだったら、発症している可能性が高いの
で動物病院から風邪の抗生物質(粉末)を購入し、缶詰に混ぜて投与する。
風邪の抗生物質は一袋の価格は¥150ぐらい。
(2)猫が便秘になっている。ミルクか牛乳を与える。ひどい場合は獣医師に診てもらう。
(3)家猫には見られないが、外飼いの猫でお腹の中に寄生虫が宿り、食物の消化を妨げている。
(4)外飼いの猫で、えさはよく食べるが、やせ細っている場合も寄生虫が原因と考えられる。

私は、知人からいただいたノンキャリアの健康な家猫2匹(17歳)と、外に3畳ほどの猫小屋を建てて近
くの公園に捨てられた地域猫を10匹世話している。後者のほとんどが白血病キャリアで年齢が3歳〜
11歳で今のところ元気に暮らしている。雨期と季節の変わり目(冬から春、秋から冬)と冬場に風邪をひ
きやすい。風邪をひいている猫を放置すると、死亡するのは確実。咳き込んだり、くしゃみがひどいよう
だったら、ただちに獣医に診てもらうか、粉末の抗生物質をえさに混ぜて投与する。


白血病キャリアの猫はまず体力が必要なので、小屋の中に階段をこしらえたり、猫じゃらしを与えて運
動をさせている。彼らにも人間と同様、生活のリズムと変化が必要だ。部屋の模様替えをするととても
喜ぶ。くしゃみ、せきがひどい場合は、動物病院で処方してもらった抗生物質をえさに混ぜて投与する。

夏場に顔の下半分が腫れている場合は、蚊によるフィラリアに感染している可能性がある。動物病院か
らトローチを購入し、缶詰に混ぜて食べさせると一発に腫れがひく。6〜10月までは油断を許さない。

外飼いの猫で、外部の野良猫とのけんかによるひっかき傷を発見した場合は、獣医師にいったん診ても
らい、外傷用の抗生物質を缶詰か水に混ぜて投与する。


13.定期的に動物病院で健康診断を行う

毛づやが悪くなった、様子がおかしい、と思ったら、即、獣医師に診てもらう。
猫や犬が健康であるかないかを判断するバロメーターは毛づやである。
猫の場合、缶詰よりもドライフードを食べる割合が多くなれば、健康であることの証である。もちろん、水
は欠かせない。ドライフードと缶詰の両方をバランスよく食べる猫は安全圏内にいると言える。しかし、
ドライをあまり食べず、缶詰のみを食べる猫は体のどこかが不調である疑いがある。

鳴き方がいつもとちがう、様子が変と思ったら、ただちに獣医に診てもらう。雄猫の場合、下部尿路結石
症という病気になることが多い。尿道が詰まるとぼうこうが破裂寸前になり、血尿が混ざる。排尿ができ
なくなる状態を放置すると、死亡するので素早く対応する。獣医師に器官を洗浄してもらう。


14.車の入庫と出庫の際の注意点

外飼いの猫がいる家では、車の出庫の際に、猫が周囲にいないかどうかを確認し、ほうきで車体の下
をいったんはたいた後で、クラクションを鳴らす。入庫の際もクラクションを鳴らす。車体の下に猫がいる
のに気づかずに猫を轢いて(ひいて)しまうことがある。過ちは許されない。猫は2度と戻って来ないの
である。

余談だが、他の道路での走行中に猫が横断したことのある道路付近でもクラクションを鳴らした方がよい。
近くに猫の住みかがある可能性がある。減速するなどの心遣いを忘れないでいただきたい。

特に寒い季節=冬に地域猫や犬が道路に飛び出して車にはねられるケースが多い。ヘッドライトの明
るさと暖かさを錯覚するのだろうか。気をつけて運転していただきたい。

15.まめな人でないと世話することはできない

猫用のトイレは常に清潔にしておかなければならない。猫を飼うとトイレの砂が室内に散ったり、猫の毛
が床に落ちていて部屋の中が汚れやすい。掃除をまめに行わなければならない。
夏と冬の室内の温度調節をする。猫は寒がり屋なので、特に冬の室内を暖かくし、猫が座ったり、寝る
場所にはカーペットを敷いたり、クッションを置く。
フードを入れる皿も時々洗って清潔に保つ。
無精な人(面倒くさがり屋)、超潔癖性の人、忍耐力のない人は猫を飼ってはならない。
毛玉が詰まると嘔吐(おうと)をすることがよくある。床が汚れてもがまんして布かテイッシューでふきと
る。部屋の中がドライフードの食べ残しで汚れたり、毛玉が詰まって嘔吐をするのを見てがまんできな
い人は、
絶対に飼ってはならない。寛容であることも必要。

家族の中に猫嫌いな人、猫アレルギーの人がいる場合も飼うのを避けた方がよい。嫁、姑の仲が悪い
場合は、
絶対に飼ってはならない。結果的には姑に猫を遺棄するように言われ、猫を不幸にしてしまう
ことは目に見えているからだ。猫が嫌いな人に好きになれ、と無理強いすることはできない。仕方がな
い(しゃーない)ので飼うのをあきらめる。家族に迷惑をかけてはならない。

猫を生命あるものとしてとらえず、「猫はかわいい!人の心ををいやしてしまう効果がある」という見方
だけでは飼うことはできない。まず、家族や住宅環境を考慮に入れ、責任をともなうということをしっか
りと認識していただきたい。身勝手な個人的な感情を優先すべきではない。(1)住宅環境、家庭環境
や飼うのに必要な費用などのハード面(物理的なもの)と(2)愛情をこめてまめに世話をする、周囲の
人々の理解と協力を得るという精神面(ソフト面)の両方の条件がそろってなければならない。

繰り返すが、猫の遺棄は重大な犯罪行為である。姑と仲が悪い嫁のケースやアパートや集合住宅の
居住者が規約を破って飼った結果、住民に苦情を言われ、遺棄してしまうケースは多い。

一人暮らしの方やお年寄り、体の不自由な方で猫や犬を飼っておられる方は多い。きっと寂しい思い
をされていて、猫や犬は「良き伴侶」「話し相手」であるにちがいない。周囲の人たちの理解と暖かい
心の支えがあってこそコミュニティ=地域としての機能が存在する。




16.部屋のそうじの仕方

掃除機かほうきで部屋のごみを除去する。猫の毛がフロアに付着しているときは、ごみとりローラーか
ガムテープで除去する。



17.ブラッシングを行う

定期的にくしでブラッシングをする。病気の予防にもよい。ブラッシングである程度はノミの駆除をする。
猫曰く、「気持ちいいニャ〜」。 


18.ノミの駆除のしかた

動物病院で薬用ノミとりスポットを購入し、猫の被毛をかき分け、首筋の皮膚に直接滴下する。
価格は猫1匹につき1スポット\1,200 市販のスポットはペットショップで販売している。3本入りで\980
〜¥1200(1本あたり\330〜\400)。投与後1ケ月はシャンプーは避ける。2,3滴滴下して様子を見る。
皮膚が赤くなったり、興奮するようだったら使用をやめて、シャンプーで洗浄しふきとる。異常がなければ
残量を滴下する。

アレルギー体質の猫、体調の悪い猫、怪我をしている猫、臭いに過敏な猫、妊娠授乳期の猫には使用し
てはならない。 


19.猫が出産した場合

1〜2ケ月の間は、静かな場所で母猫の母乳を飲ませ、そっとしておく。子猫が歩けるようになり、体長
が伸びてきてら、ミルクか子猫専用の缶詰を与える。母猫の避妊手術は、子猫に母乳を授けている間は
避ける。出産後1ケ月後ぐらいが望ましい。


外飼いの猫は、他の野良猫から子猫を守るために、人気(ひとけ)の少ない家の裏、床下、物置の中で
出産することが多い。万が一、犬小屋ほどの小さい猫小屋やケージの中で出産した場合は、子猫を静
かな場所へ移動させるか、大雨が降っているときはケージの中へ入れて、一時的に入り口を閉めなけ
ればならない。雨の音で驚いて外へ飛び出し、雨に濡れて死亡するケースがある。


20.死亡した場合

(1)自宅の庭か自己所有の畑に穴を深く掘り、厚めの布で遺体を包み、小さい段ボール箱に入れて埋葬
  する。生前に好んだドライフードと菊の花を添え、線香をたいてきちんと弔いをする。ただし、借家住ま
  いの人は他人の土地に埋葬してはならない。
(2)動物霊園に連れて行って火葬する。費用が高い場合は、安価な斎場を探して火葬してもらう。
  5kgにつき¥5000ぐらい。     
  ただし、子猫の火葬はかわいそうなのでやめた方がよい。自宅の庭か、借家住まいの人は、郷里の
  実家の庭か畑に埋葬する。

    斎場に遺体を運ぶ時は、箱の中に遺体を入れ、ていねいに布で包み、そばに菊の花と生前に好んだ
  フードを添える。「今から「虹の橋」へ行くよ。○○ちゃんといっしょの時が一番楽しかったよ。君と別れ
  るのはとてもつらいです。向こうへ行っても仲間たちと幸せに暮らして下さい。安らかにお眠り下さい」
  と話しかけ、合掌する。

  自分が飼っていたペット(猫や犬)との別れは自分の家族や親族と別れる時以上につらいものであ
  る。経験した人でないとわからないだろう。それゆえに後で後悔しないために彼らが生前中に大切
  に愛情をこめて世話をしなければならない。後で気づくようでは遅い。手遅れである。
  
    


21.家猫と小屋飼いの猫が逃走したときに捕獲する方法

警戒心が強くなっていて容易に捕獲しにくいときは、やむを得ず道具を使用する。

(1)スーパーで販売しているねずみ捕り用のケージ(\7000)を購入し、中にかつおなどを入れて設置する。
(2)魚釣り店で販売している魚捕獲用の大きな網(幅が50cmぐらい)を購入し、まず網の口の部分を上に
  向ける。そして、その中に缶詰フードを置いて、猫が食べ始めた頃に網を思い切って引き上げる。
  中途半端に網を上げるとするするっと猫が逃げてしまう。瞬間的に思いっきり引き上げる。

  (1)のケージの方が確実に捕獲しやすい。

22.複数の猫の飼い主同士で情報交換をする。

飼い主がひとりよがりで一匹狼的な存在では猫を不幸にしてしまう。複数の飼い主や世話人同士が互い
に情報交換をする必要がある。ネットを活用するもよし、直接、会って聞くのもよし、横のつながりは欠か
せない。

23.里親をさがしたいとき

動物保護施設は犬や猫を引き取るところではない。心ない人たちによって捨てられた犬や猫を見るに
見かねて一時預かりをし、新しい里親が見つかるまで保護するところである。

猫にとって新しい里親のもとで生活するのが本当に幸せなのか、現状のままがよいのか一考を要する。
現在の飼い主さんが、高齢または重病を患っていて世話するのが困難なとき、失業し経済的に生活維
持が困難なときに限る。




猫にとって一番必要なもの、ありがたいものは何か

1.まず第一に食事と新鮮な水

    猫のとって一番楽しいのは食事の時間。楽しい時間は人間も猫も同じ。
  たまにごちそうすると猫は喜ぶ。生活にリズム(アクセント、めりはり)が必要であるのと同様、食事
  にもめりはりをつけると喜ぶ。しょっちゅう、ぜいたくをさせてはならない。
  

2.気持ちが落ち着く場所、部屋、小屋、室内の気温の調節

 猫はテリトリー(縄張り)をとり合うためにけんかをする。そのためストレスがたまりやすい。
 ストレスを少なくすることが病気に対する抵抗力をつけることにつながる。
 夏場は涼しい環境に、冬場は暖かい環境にしておく。特に冬は、下にクッションかカーペットを敷く。
 たまに部屋の模様替えをすると猫は喜ぶ。

  外飼いの猫で小さい小屋を設置している場合、冬場は(貼らないタイプの)カイロをクッションの下
 に敷く。
スーパーのジャパンで10袋入りで\190ぐらいで販売している。金銭に余裕のある人はホ
 ットカーペットを敷く。白血病キャリアの猫はいったん風邪をひくと、咳がおさまるまで抗生物質を
 投与しなければならなくなり看病が大変である。風邪の予防として冬場は特に居住場所を暖かく
 しておく。  

 
3.飼い主はできるだけ猫といっしょに過ごす時間を多く持つこと(スキンシップ)     

4.去勢・避妊手術をすること

  無責任な飼い主のために、次々と猫や犬が捨てられ、最後に行き着くところは保健所や動物管理
  センターで殺処分されるという悲しい現実をどれだけの人が知っているだろうか。昨年に殺処分さ
  れた猫と犬の数をご存知だろうか。

  決して猫の子孫を絶やすという意味ではなく、飼い主が責任を持って育てられる数には限界がある
  ということである。多くの飼い主は、日中は外で働いている。24時間猫といっしょにいるわけではな
  い。需要(犬や猫がほしい人)よりも、供給(犬や猫を譲りたいので里親募集中)の方が多いという
  のが現実である。犬や猫の繁殖は控え、まず、飼い主がいない迷い猫、迷い犬、捨て犬、捨て猫を
  救うのが先決である。無計画にむやみやたりに数を増やすべきではない。小さい命を救うためには、
  繁殖は制限しなければならない。
費用面や世話をする時間に余裕があるかどうかをまず考慮する。

    去勢・避妊手術費用は高い。獣医師同士の協定で大体の費用の相場は決まっているので(\20000
  前後)安い費用で手術を行う病院についてはこの場でお教えできないが、動物保護団体のスタッフ
  に問い合わせをすればリーズナブルな費用でオペをやっている病院を教えてくれる。無料のところは
  お薦めできない。オペの時間が短く、執刀医は大量にノルマをこなさなければならないからだ。丁寧
  にオペを依頼したいのなら、費用を出すのを惜しむべきではない。自治体の中には、地域猫の手術
  費用の何割かを拠出しているところもあるので相談した方がよい。残念ながらそのような自治体は
  日本には少ない。福祉行政が西欧諸国(特にドイツ)よりはるかに遅れている。


5.ワクチンを接種すること(病気の予防と治療) 

  血液検査をし、猫白血病や猫エイズのウィルスが陰性と判明したら、病気予防のための5種ワク
  チンを接種する。万が一、陽性と判明しても3種ワクチンを接種することは可能である。接種する
  のとしないとでは大違いで、流感などのウィルスに対する抵抗力が備わる。
  費用が高いので接種が困難で多頭飼いの方は食事療法に気をつける。

6.毛づやを見て健康状態をチェックする。定期的に動物病院で健康診断を行う。

  いつもと鳴き方が違う、様子が変と思ったらただちに獣医に診てもらう。対応は素早くする。
   予防第一で、ふだんの食事療法を心がける。
  人間と共通していて、猫にも個人差(個猫差)がある。市販のフードを与えて下部尿路結石症にか
  かりやすい雄猫もいれば、抵抗力が備わっていて病気にかかりにくい猫もいる。体質的に病気に
  かかりやすい猫には、飼い主は特別に気配りをしなければならない。場合によっては、PH(ペーハ
  ー)コントロールや専用の療養食(=C/D)、ストルバイトケア、サイエンスダイエットなどをその猫に
  与える。腎臓の悪い猫には、腎臓食も動物病院で販売している。

7.猫のために労を惜しまぬこと

8.生活のリズム、めりはり(変化)を与え、バイオリズムを安定させる

  猫は音に敏感。不規則な物音や人の話し声は望ましくない規則正しいリズムを持った音楽、α
  波の音楽、ビデオ(DVD)の音声、書物の朗読を聴かせるのは猫のバイオリズムを安定させる上で
  非常に効果がある。部屋の模様替えも時々する。

9.最後まで(命をまっとうするまで)責任を持って育てること

    一番の幸せは長寿を全うさせることである

  飼い主は猫の生命そのものに責任がある。

  「かわいい!」だけでは飼う資格はない。えさのみを与えて上記のことができない人は猫にとって
  はなはだ迷惑である。
  愛情第一。猫や犬は親(飼い主)を絶対に裏切らない。きちんと世話をする親にはついてくるし、
  そばから離れようとしない。彼らの直感は鋭いもので、本当に愛情を持っている人間はだれである
  かを見抜く。

  
  人間が猫や犬を選ぶことはできない。猫や犬だけが真の飼い主(親)を知っている。猫や犬だけが
  飼い主を選ぶ権利を持っている。飼い主と深い絆で結ばれていて何人(なんびと)も絆という鎖(く
  さり)を断ち切ることはできない。

  人間の子どもを見れば親の値打ちがわかるのと同様、猫や犬を見れば飼い主の値打ちがわかる。
  自称飼い主が飼っている猫をかわいい、かわいい、と言っても猫にとってありがたや迷惑であるこ
  とが多い。猫の表情、しぐさ、行動を見れば、飼い主の値打ちが動物愛護のプロなら一目でわか
  る。   


   
猫や犬は「この人こそ私の気持ちがわかる本当の飼い主(親)」と思った瞬間からその飼い主と
  生活を共にすることに喜びや生き甲斐を見い出し、飼い主がいなくなった後は飼い主との思い出
  の中だけに生きるものである。

ある方からのご質問

Aさんから次のようなご質問をいただきました。

)野良ネコを拾って子猫のときから飼ってます。
かれこれ10匹近くは拾ってます。
  そのたびに不妊手術などをしてるので大変です。相談なのですが、今うちの飼ってるネコがどうしても
  トイレでおしっこをせずに布団の上や押入れなどでしてしまうのです。どうしたら治せるのでしょう。


答)
10匹飼っておられるということですが、数から判断すると猫のトイレは3個必要かと思います。
  面倒くさがって砂の交換を忘れ
  ると、トイレのケージがおしっこや糞で固まり、衛生状態が悪くなります。

  猫は生来、きれい好きな性質をもっていますので、できるだけそうじをしたりして清潔に保って
  おく必要があります。基本的には、猫を抱きかかえ、砂の上で上下に猫を上げたりおろしたり
  して、足元を砂の上に接触させて「ここでおしっことうんちをしようね」と言いながら、教えます。
  一度、教えると猫は体感で用を足すところだと覚えます。1回でだめなら数回繰り返しやって
  みましょう。前述のように猫はきれい好きなので、いつもは砂の上でするはずなのが、トイレの
  中が汚れていると外でおしっこをする場合があります。

  ところかまわずそそうする原因として3つのことが考えられます。

  1. トイレの中が汚れている。2〜3匹につき1個トイレが必要。10匹の場合、3〜4個必要
     かと思います。

 
 
   
2. 元の飼い主がきちんと子猫のときにしつけをしていない。新しい飼い主さんが繰り返しし
     つける必要があります。

  3. 猫が泌尿器系の病気を持っている可能性があります。
  4.脳疾患、脳の障害の疑いがあります。獣医と相談なさってください。

   3、4の場合は、即、近くの動物病院へ連れて行って検査をしてもらう必要があります。  

  しつけ方の基本として、まず、きちんとできたら、頭をなでる、できなかったら、「だめ!」とき
  つめにしかります。体罰はおびえてしまい、逆効果になりますからやめた方がよいでしょう。
  まちがったことをしたときは、いくら可愛くても絶対に頭をなでないで下さい。彼らは、悪いこ
  とをしても別っちゃないんやな、と学習していきます。それと、猫は毛玉がつまると、げろをし
  てしまうということも知っていただきたいです。私も嫌やなと思いながらも、がまんをしてティ
  ッシューでふきとります。フードの中に毛玉専用のものがペットショップやスーパーにありま
  す。動物病院でも毛玉用のチューブを販売しています。100%効くとは限りませんが、幾分
  和らげることができます。

  
余談ですが、人間の食べるものをそのまま与えるのは好ましくないと記述しましたが、すべ
  てがそうではありません。私の飼っている家猫は骨なしの魚とかつおぶしと野菜サラダを好
  んで食べます。きっと後者はマヨネーズの臭いが香ばしいからではないでしょうか。 

あなたの猫ちゃんは幸せですか、それとも猫ちゃんを不幸にしていませんか?

上記は私が20年間猫を飼ってきて経験上感じたことを書かせていただきました。私には2匹
の家猫がいて1998年から飼ってきました。1匹(クーちゃん)は2017年1月18日に19歳(人間
年齢で92歳)で他界しました。寒さと持病の腎臓病が原因だったのかも知れません。高齢にな
ると猫も人間も腎臓が弱ってくるのは共通しているのかも知れません。

双子のもう1匹(グロちゃん)は2018年7月21日で20歳(人間年齢で96歳の高齢猫)になりま
した。砂のトイレまで自力で歩いていって用を足し、ドライフード、パウチ(液体食)どちらも食
べ、元気でしたが、10月17日に突然、歩行ができなくなり、寝たきり状態。フードが口に入ら
ず、水も飲めなくなったので心配になり、動物病院で診てもらった結果、末期の尿毒症(腎臓
病)ということが判明しました。

点滴注射を3日に1回の割合で打ってもらったら10月の4週目には幾分、回復し、歩行ができ
るようになり、水を飲み、ドライフードとパウチを食べるようになりました。”復活”したのもつか
の間で11月4日に再び元気がなくなり、よほどしんどいのか、横になることが多くなり、また寝
た切り状態に。必死の介護の甲斐もなく、11月6日の早朝に静かに息を引き取りました。20年
間、病気に負けず、よく頑張ってくれたと天国のグロちゃんに話しかけています。

10月に日本動物愛護協会様から「長寿表彰状」をいただき、1日でも多く延命できればよいの
だがと祈願していた矢先の出来事でした。クーちゃん、グロちゃん、二匹共、私にとって宝物で
した。

この2年間はワクチンを接種しておらず、水とフードのみきちんと与えていました。ドライは高齢猫
専用のもので缶詰類に関しては栄養食=やわらかいスープ仕立てのパウチ。室内の温度調節を
し、自宅で療養させるのが一番かと思いました。(外出時は暖房器具をOFFにし、カイロをクッシ
ョンの下に敷きます)

他に地域猫も6匹ほど世話をしています。年齢は7歳から13歳ぐらい。白血病キャリアで
14歳の最高齢の猫もいます。白血病キャリアの場合、5,6歳までに発病したら死亡するケース
が多いそうです。

いささかストレートな表現があり、矢をつきさすような内容があるかと存じますがご容赦下さい。
猫のことをご存知ない方にとってご参考になれば幸いです。

「あなた(猫ちゃん)がそばにいるだけで心が安まる。」存在そのものが尊いのです。命は宝。
何物にも勝るものでこの世で一番美しいものは「生命の輝き」ではないでしょうか。
 

18歳以上の高齢猫(人間年齢88歳)の世話は飼い主も高齢の場合、大変です。
猫自身、老衰でよほどしんどいのか、じっとしておらずうろうろしたり、うるさく鳴くよ
うになり、わがままになります。飼い主が体力があり、まめに動けることが条件で
す。


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  LAST UPDATE  2016/1/10   初掲載 平成16年(2004年)4月